音響効果技師フー・ディンイーのドキュメンタリー「擬音」公開

台湾のフォーリーアーティスト（音響効果技師）、フー・ディンイーのドキュメンタリー「擬音 A FOLEY ARTIST」が、11月19日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開される。

雑多な物があふれるスタジオで、映画の登場人物の動きやシーンと雰囲気を追いながら、想像もつかないような道具と技を駆使してあらゆる音を作り出すフォーリーアーティスト。本作はフー・ディンイーの40年に及ぶフォーリー人生を記録したドキュメンタリーであると同時に、1人のスタッフの目を通して見た台湾映画史でもある。

本作の監督ワン・ワンローは、ルオ・フーという詩人を追ったドキュメンタリー映画の制作時、超現実的な詩の世界を現場の音だけで表現することに限界を感じた。その際、本格的に「音」を勉強しようと思ったことが、本作を制作するきっかけとなったという。