「転がるビー玉」「異物 -完全版-」で知られる
本作は愛する家族を奪われてしまった1人の男性の喪失の物語。幼い娘を手にかけた犯人や妻を追い詰めたマスコミと野次馬への憎しみ、家族を守れなかったことに対する自責の念、そして、どうしようもなく大きな喪失感を抱えて生きる男の絶望を描く。「戦車ライド」の
宇賀那は本作に込めた思いを「平穏な日常が奪い去られてからも残された者たちは日々を生きていかなければならない。それは決して綺麗事ではないし、終わりが見えているわけでもない。この映画の登場人物たちもまた歯を食いしばりながら、そんな地獄のような日々を必死に生きています。この絶望に満ちた映画が、そんな愛すべき平穏な日常が過ぎ去ってしまった誰かの希望になるよう心から祈っています」と語っている。
安部一希 コメント
テレビの中の出来事、自分達にとって一つのニュースでしかない事件。しかし確かに現実として存在している事実の下で何が起きているのか。目の届かない所にもやはり自分の知らない現実が必ずあります。
この作品は殺人事件の被害者遺族を描いた映画です。しかしこうして乱暴に「被害者遺族」という言葉で括ってしまうのではなく、被害者となってしまった方々一人一人の悲しみや恨みや後悔があって人生があるという事を一人の男性を描く事で表現しました。宇賀那監督を始め沢山の方のサポートを頂き、初めて自ら映画を企画し、主演を務めさせて頂きました。そんな何もかも初挑戦の僕に文句1つ言わず素晴らしい仕事をして頂いたスタッフ・キャストの皆様と共に精一杯一つの命に向き合って作り上げた映画です。この作品を観ても明るく楽しい気持ちにはなれないかもしれませんが、何かもうちょっとでも生きる力となる物を拾ってもらえたらと願っております。
宇賀那健一 コメント
ずっと続くと信じて疑わなかった愛すべき平穏な日常なんて、だれかの悪意(ときにそれはその人にとって正義だったりもしますが)や厄災によって一瞬で崩れ去ってしまう可能性があることを、改めて突きつけられるような日々を僕らは生きています。平穏な日常が奪い去られてからも残された者たちは日々を生きていかなければならない。
それは決して綺麗事ではないし、終わりが見えているわけでもない。この映画の登場人物たちもまた歯を食いしばりながら、そんな地獄のような日々を必死に生きています。この絶望に満ちた映画が、そんな愛すべき平穏な日常が過ぎ去ってしまった誰かの希望になるよう心から祈っています。
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〇 「転がるビー玉」「異物 -完全版-」で知られる宇賀那健一の新作「渇いた鉢」が2022年内に東京の池袋シネマ・ロサで公開される。 https://t.co/TgJWhthWVD 宇賀那健一が家族を奪われた男の絶望描く「渇いた鉢」公開、主演は安部一希/ 映画ナタリー https://t.co/5gSFxRLZOw