若年性パーキンソン病を描いた「いまダンスをするのは誰だ？」公開、樋口了一主演

シンガーソングライター樋口了一が主演する「いまダンスをするのは誰だ？」が、2023年夏に公開予定であることがわかった。

本作は仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公が、若年性パーキンソン病と診断されたことから展開。出会った人々やダンスを通じて自らの生き方を見つめ直していくさまが描かれる。自身もパーキンソン病と闘っている樋口は「実は映画主題歌のお話を先に頂いていたのですが、主演の話を聞いた時は正直驚きました。歌のオファーであればいくらでも応えられるのですが、映画の出来を左右する主演というのは、嬉しくもあり、無理だろうという思いもありました」と述懐。また「映画で描かれる姿と自分の症状は一緒ではないので、その病気の役を演じるということは逆に難しいと思いました。たぶん撮影の中で僕自身の病気の症状も出るかもしれませんが、当事者だからわかることが伝えられたらと思います」と意気込みをつづった。

監督を務める古新舜は「パーキンソン病という難病と向き合いながら歌手活動をされている樋口さんの存在は予々気にかかっておりました。自分の運命を受け容れ、難病を勇気をもって自己開示し、音楽活動を果敢に挑戦し続けているお姿が、この映画のメッセージととてもシンクロしていることを感じ取りました」とコメント。「ユーモラスさと燃え上がる情熱、誰しもを包み込む包容力、この三位一体の人間性を持つ樋口さんに魅了され、自信をもってオファーさせていただきました」と起用理由を語っている。

主題歌は、映画と同じタイトルである「いまダンスをするのは誰だ？」に決定。樋口が歌う同楽曲は、映画公開に先駆けて9月7日よりデジタル配信でリリースされる。