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心の傷を抱えた男女3人が出会い、絆を深めていくさまが描かれる本作。児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす少年・優太に白鳥、裕福な家庭に育つが家にも学校にも居場所がない少女・詩織に川島、軽トラで暮らすホームレスの“おっちゃん”こと坂本にオダギリが扮した。白鳥は「初めての舞台挨拶で緊張していますが、夢見た舞台なので楽しみにして来ました」と初々しく挨拶。オダギリは「白鳥くんが14歳、川島さんが20歳で、監督が29歳で。気付けば一番上になってしまって……。どうにか大人な一面を出してがんばります」と苦笑した。
複雑な役どころに挑んだ白鳥は「難しかったんですけど、少しでも優太の気持ちを理解できるように何度も何度も台本を読み返して、立ち方や口調など、台本にない部分も想像しました」と振り返る。オーディションではラストシーンを演じたそうで、松本は「初めて会ったときはちょっと違うかなと正直思ってたんです(笑)。でもラストシーンをやっていただいたときの目の鋭さにドキッとして、晴都くんしかいないと思いました」とキャスティングの決め手を説明。白鳥は「どこをやるか知らなかったので、だからこそラストシーンは難しいなと思っていて。緊張したのを覚えています」と当時の心境を明かした。
川島は、オダギリの長編初監督作「ある船頭の話」に出演していた。本作での共演を「たき火のシーンではどう来るか予想できなくて、私の中の“おっちゃん”像と、実際にオダギリさんが演じた“おっちゃん”がけっこう違って(笑)」と回想すると、オダギリは「それって悪い意味!?」と不安気な表情に。川島は「いい意味でやわらかい感じでした。アドリブを交えて、台本に縛られずに演技できたので、オダギリさんに助けていただいてうれしかったです」と笑顔で語った。
また坂本が暮らす場所は、もともと段ボールハウスの想定だったが、オダギリのアイデアにより軽トラになったという。オダギリは「僕、こういう映画を撮りたいなというアイデアをまとめているんですけど、20代ぐらいの頃に考えたものの1つがまさにホームレスと少年が出会うような設定で。もともとそういう話を書きたいと思っていたので、持っていたアイデアがあふれ出たのかもしれないです」と控えめに伝える。松本は「軽トラになったことで、坂本の人物像などいろいろな物語を表現することができた」と述べ、「オダギリさんのアイデアによってシーンが豊かになりました」と感謝した。
「ぜんぶ、ボクのせい」は8月11日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
白鳥晴都の映画作品
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新星・白鳥晴都が初の舞台挨拶に緊張、オダギリジョーは「気付けば最年長に…」(写真9枚)
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