20周年を迎える
2002年に製作された「六月の蛇」は塚本の長編監督7作目。夫とともに高級マンションで暮らす女性・りん子が、ある男からの脅迫によって自身の孤独に気付き、自らの中にある叫びを解放していく姿を全編ブルートーンの映像で描き出す。りん子を
塚本は再上映にあたり「『六月の蛇』は、ヴェネチア映画祭で初めて上映された時、非難の嵐になる可能性もあるとドキドキしましたが、大きな賞をいただき、主演の黒沢あすかさんが現地でもすごい人気者になったのが嬉しい思い出です。このたび20周年を迎え、大きなスクリーンに甦ります。劇場空間で、降り続ける雨に包まれ、黒沢さんの魂の叫びを存分に浴びていただきたいと思います」とコメントしている。
なお日本での公開時には塚本自身による小説版も発刊。20周年を記念した今年、イタリアの出版社マルシリオからイタリア語版が販売され、5月にはヴェネツィアで行われた第12回カフォスカリ国際短編映画祭で出版記念シンポジウムが開かれた。
「六月の蛇」は6月3日より宮城・フォーラム仙台と大分・別府ブルーバード劇場で1週間限定公開されたのち、鹿児島・ガーデンズシネマ、北海道・シアターキノ、大阪・シアターセブン、愛知・シネマスコーレなどでも上映。東京・新文芸坐では6月11日に塚本の舞台挨拶が行われる。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
「六月の蛇」上映スケジュール
宮城県 フォーラム仙台 2022年6月3日(金)~9日(木)
大分県 別府ブルーバード劇場 2022年6月3日(金)~9日(木)
東京都 新文芸坐 2022年6月11日(土)19:30~(上映後舞台挨拶あり)
鹿児島県 ガーデンズシネマ 2022年6月11日(土)、12日(日)
北海道 シアターキノ 2022年6月24日(金)
大阪府 シアターセブン 2022年6月25日(土)~7月1日(金)
愛知県 シネマスコーレ 2022年6月25日(土)~7月1日(金)
新文芸坐 @shin_bungeiza
塚本晋也監督作「六月の蛇」20周年記念し各地で上映、新文芸坐では舞台挨拶も(コメントあり) https://t.co/elrzWjJqCC