塚本晋也監督作「六月の蛇」20周年記念し各地で上映、新文芸坐では舞台挨拶も

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20周年を迎える塚本晋也の監督作「六月の蛇」が、6月より各地で上映される。

「六月の蛇」

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「六月の蛇」

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2002年に製作された「六月の蛇」は塚本の長編監督7作目。夫とともに高級マンションで暮らす女性・りん子が、ある男からの脅迫によって自身の孤独に気付き、自らの中にある叫びを解放していく姿を全編ブルートーンの映像で描き出す。りん子を黒沢あすか、夫を神足裕司が演じ、ストーカーの男に塚本が扮した。2002年ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別大賞を受賞。2003年ポルト国際映画祭では黒沢が最優秀主演女優賞に輝いた。

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塚本は再上映にあたり「『六月の蛇』は、ヴェネチア映画祭で初めて上映された時、非難の嵐になる可能性もあるとドキドキしましたが、大きな賞をいただき、主演の黒沢あすかさんが現地でもすごい人気者になったのが嬉しい思い出です。このたび20周年を迎え、大きなスクリーンに甦ります。劇場空間で、降り続ける雨に包まれ、黒沢さんの魂の叫びを存分に浴びていただきたいと思います」とコメントしている。

カフォスカリ国際短編映画祭にて、出版を記念したシンポジウムの様子。

カフォスカリ国際短編映画祭にて、出版を記念したシンポジウムの様子。[拡大]

なお日本での公開時には塚本自身による小説版も発刊。20周年を記念した今年、イタリアの出版社マルシリオからイタリア語版が販売され、5月にはヴェネツィアで行われた第12回カフォスカリ国際短編映画祭で出版記念シンポジウムが開かれた。

「六月の蛇」は6月3日より宮城・フォーラム仙台と大分・別府ブルーバード劇場で1週間限定公開されたのち、鹿児島・ガーデンズシネマ、北海道・シアターキノ、大阪・シアターセブン、愛知・シネマスコーレなどでも上映。東京・新文芸坐では6月11日に塚本の舞台挨拶が行われる。

※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記

「六月の蛇」上映スケジュール

宮城県 フォーラム仙台 2022年6月3日(金)~9日(木)
大分県 別府ブルーバード劇場 2022年6月3日(金)~9日(木)
東京都 新文芸坐 2022年6月11日(土)19:30~(上映後舞台挨拶あり)
鹿児島県 ガーデンズシネマ 2022年6月11日(土)、12日(日)
北海道 シアターキノ 2022年6月24日(金)
大阪府 シアターセブン 2022年6月25日(土)~7月1日(金)
愛知県 シネマスコーレ 2022年6月25日(土)~7月1日(金)

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