アスガー・ファルハディ、ソーシャルメディアの脅威描いた新作「英雄の証明」を語る

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英雄の証明」の監督を務めたアスガー・ファルハディのコメントが到着した。

「英雄の証明」

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第74回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した本作は、ソーシャルメディアの功罪を問うヒューマンサスペンス。拾った金貨を落とし主に返し“正直者の囚人”として世間の注目を浴びるも、SNSで広まった噂により状況が一変していく男の姿が描かれる。主人公ラヒムをアミル・ジャディディが演じた。

ファルハディは本作の着想について「かなり以前から新聞でこうしたストーリーを目にしていました。普通の人たちが何か利他的なことをした結果、注目を集めるといった物語です」と言及。劇中の自然な演出については「スタッフとキャストが、そのシーンの細部まで説得力、信憑性のあるものになっていることを確認します。登場人物たちの振る舞いやセリフが現実離れしていたり、決まり文句に頼っているようなものではなかったため、俳優たちはうわべだけの演技という罠に陥らないよう最善を尽くしてくれたのです」と振り返る。

また登場人物が翻弄されるソーシャルメディアの脅威について「世界のあらゆる場所と同じく、イランでもソーシャルメディアは人々の生活の中で重要なものです。この現象は、比較的新しいものですが、それ以前の生活がどんなものであったか思い出すことが困難なほど強い影響力を持っています」と述べている。

「英雄の証明」は4月1日より東京のBunkamura ル・シネマ、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテで公開。

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(c) 2021 Memento Production - Asghar Farhadi Production - ARTE France Cinéma

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