ソ連で起きた虐殺事件描くA・コンチャロフスキー監督作「親愛なる同志たちへ」予告

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第77回ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞したロシア映画「親愛なる同志たちへ」の予告編がYouTubeで公開された。

「親愛なる同志たちへ」ポスタービジュアル

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「親愛なる同志たちへ」

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「親愛なる同志たちへ」

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1962年6月1日、ソビエト連邦南部ノボチェルカッスクの機関車工場でストライキが勃発した。豊かな共産主義統治に陰りが見え始め、困窮にあえぐ労働者たちが物価の高騰や給与カットに抗議の意思を示したのだ。社会主義国家で大規模なストライキが起こったことに危機感を覚えた政権は、スト鎮静化と情報遮断のため最高幹部を現地に派遣し、翌日には約5000人の市民への銃撃を開始。熱心な共産党員で市政委員も務めるリューダは18歳の愛娘スヴェッカの身を案じ、すさまじい群衆パニックが巻き起こった広場を駆けずり回る。

「親愛なる同志たちへ」

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本作の監督を務めたのは、「暴走機関車」「映写技師は見ていた」などで知られるアンドレイ・コンチャロフスキー。実際に起きた事件を再現するため徹底して細部にまでこだわり、リューダがたどる激動の3日間を描出した。予告編では、市民虐殺を目の当たりにしたリューダの祖国への忠誠心が揺らいでいくさまが映し出される。ユリア・ビソツカヤ演じるリューダの「共産主義以外の何を信じれば?」というセリフも収められた。

「親愛なる同志たちへ」は4月8日に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開。

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(c)Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalovsky Foundation for support of cinema, scenic and visual arts commissioned by VGTRK, 2020

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Katsuhiko Egusa @katsuhikoegusa

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