TBSドキュメンタリー映画祭で上映、山野井泰史を追った「人生クライマー」場面写真

「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」のクローズド作品として上映される「人生クライマー ～山野井泰史と垂直の世界～」より場面写真13点が到着した。

1955年の開局以来、取材力を生かして報道ドキュメンタリーを制作・放送し続けてきたTBSが、テレビでは伝えきれない真実を劇場映画という形で世に送り出す本映画祭。「人生クライマー ～山野井泰史と垂直の世界～」は、2021年に登山界最高の栄誉といわれるピオレドール生涯功労賞を受賞し、世界の巨壁に単独で挑み続けているクライマー・山野井泰史のドキュメンタリーだ。ヒマラヤ最難関の壁に挑んだ1996年と現在の山野井に密着取材し、妻であり登山家の妙子にもカメラを向けた。監督を務めたのはヒマラヤ登山経験のあるジャーナリスト・武石浩明。

場面写真には、実際に壁を登る山野井の姿や生活の一片が捉えられている。武石は「山野井さんは40年以上にわたって膨大なクライミングを行っています。100分程度ではそのすべてを描くことなど無理です。私たちが1996年に記録した実力が絶頂期だった山野井さんと、56歳になった今の山野井さんの姿を見て何かを感じていただけたらうれしいです」とコメントした。

なお「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」では「人生クライマー」のほか、レイプ被害者を無償で救うコンゴの婦人科医デニ・ムクウェゲの活動をカメラに収めた「ムクウェゲ『女性にとって世界最悪の場所』で闘う医師」、アイドルグループ・ももいろクローバーZの可能性と未来を見つめる「ももいろクローバーZ ～アイドルの向こう側～」、難病とされる“混合型脈管奇形”と闘う女性の闘病生活を追った「だから私は前を向く 萌々花20歳」、政治家・石破茂が“永遠の総理候補”と呼ばれる真相に迫った「石破茂・嫌われた正論 10人の証言」、数々の逆境を乗り越えてきた政治家・中村喜四郎の半生に迫る「完黙 中村喜四郎～逮捕と選挙」が上映される。

また、「戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実」、街頭インタビューのみで構成された番組「日の丸」をもとに“日本”の姿を浮かび上がらせていく「日の丸 ～それは今なのかもしれない～」、2019年に東京・池袋で起こった暴走事故を3年にわたり追い続けた「池袋母子死亡事故 『約束』から3年」、コロナ禍に生きる音楽関係者の苦悩を描いた「ライブで歓声が聞こえる日 コロナ禍に抗う音楽業界」、地下鉄サリン事件に向き合った被害者家族の記録「さっちゃん最後のメッセージ 地下鉄サリン被害者家族の25年」もラインナップに並んだ。

「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」は3月18日から24日まで東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催。全国でも順次開催される。

※記事初出時、人名に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします

武石浩明 コメント

山野井さんは40年以上にわたって膨大なクライミングを行っています。100分程度ではそのすべてを描くことなど無理です。私たちが1996年に記録した実力が絶頂期だった山野井さんと、56歳になった今の山野井さんの姿を見て何かを感じていただけたらうれしいです。そして妻・妙子さんも取材に応じて頂けました。四季を通して自然とともに暮らす夫婦の様子も本作で見ていただければと思います。

TBSドキュメンタリー映画祭 2022

2022年3月18日（金）～24日（木）東京都 ヒューマントラストシネマ渋谷
＜上映作品＞
「ムクウェゲ『女性にとって世界最悪の場所』で闘う医師」
「人生クライマー ～山野井泰史と垂直の世界～」
「ももいろクローバーZ ～アイドルの向こう側～」
「だから私は前を向く 萌々花20歳」
「石破茂・嫌われた正論 10人の証言」
「完黙 中村喜四郎～逮捕と選挙」
「戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実」
「日の丸 ～それは今なのかもしれない～」
「池袋母子死亡事故 『約束』から3年」
「ライブで歓声が聞こえる日 コロナ禍に抗う音楽業界」
「さっちゃん最後のメッセージ 地下鉄サリン被害者家族の25年」