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重松清の同名小説を瀬々が映画化した本作。妻を事故で失った男が街の仲間たちに助けられながら、不器用ながらも息子を愛し育てるさまが描かれる。父ヤスを阿部、息子アキラを北村が演じた。
阿部は「去年、岡山という人が温かい場所で、みんなで全力を尽くして撮影していました。親子の話ですが、街ぐるみで子供を育てる大きな家族の話でもあります。ぜひ楽しんでほしいです」と挨拶し、自ら瀬々にラブコールを送ったことについて「『とんび』は過去に何度か映像化されている作品なので出演させていただくか悩んだのですが、瀬々さんだったらぜひやらせていただきたいと思いました」と述べる。瀬々は「ラブはなかったと思うんですけど(笑)。2000年頃から一緒に仕事をしているのですが、また一緒にできてうれしいです」と阿部とのタッグを喜んだ。
初共演した北村について阿部は「本当にとんびが鷹を生んだような……取材でも僕が片言で言ったことを、サッとまとめてくれる。本当に父親思いで『鷹だな』と思いました」と振り返る。北村も「阿部さんの胸に飛び込んでいく毎日でした。この作品への熱量とヤスとしての愛情を肌で感じたので、正直毎日全力でぶつかりに行きました。本当の父のようなおっきい背中でした」と感慨深げな様子を見せた。
それぞれが役作りや撮影中のエピソードについて聞かれると、ヤスの姉のような存在で小料理屋の女将・たえ子を演じた薬師丸は「出演している皆さんが本当にいい方で温かくて、2年ぶりに会うのですが、また一緒に住んでいた街の人に会うような気分になりました。いいチームワークで楽しい撮影でした」とコメント。アキラの婚約者・由美を演じた杏は「商店街がノスタルジックな街並みで、街の皆様もとても協力的でした。たえ子さんのお店のお向かいがちょうど魚屋さんで、『お弁当にちょっとこれ足してください』とお魚を分けてくださり、みんなで食べました。本当にご厚意が染みてさらにおいしかったです」と明かした。
ヤスの幼なじみでアキラに我が子のように接する住職・照雲を演じた安田は「大先輩である阿部さんと幼なじみという役柄で共演させていただいたのは、とても素晴らしく夢のような時間でした」と述べ、照雲の妻でアキラに母のような愛情を注ぐ幸恵を演じた大島は「照雲さんが笑えば笑うし、叫べば叫ぶ、というように周りを盛り上げる夫婦という形を意識して演じました」と、ヤスの妻でアキラの母・美佐子を演じた麻生は「11月の淡路島の海で撮影初日を迎えたんですが、海がきれいで空が真っ青でした。そこにとんびが飛んでいて、この映画は恵まれているなと感じました」と回想した。
最後に瀬々は「映画『とんび』はつながりをテーマにして描いた映画です。今、人と人がダイレクトにつながることが難しい状況ですが、そんな中でも人と人が出会って、悲しみや喜びを共有する。そんな大事なシーンがたくさんある映画です。ぜひ、このような状況の中でも人との関係性を感じてもらいたいです。この映画は間違いなく面白いです。期待してください!」とメッセージを送る。阿部は「監督がそう言ってくださるのは初めてですごくうれしいです。瀬々さんとやれてよかった。誰もが親になった瞬間から1年生で、いろんなことを悩んで、楽しいこともあれば大変なこともある。時には泣いたり笑ったりすると思うんですけど、僕が演じたヤスという男は、周りの力も借りながらがむしゃらに子供を愛し一生懸命に育てる。そういう姿が人の心を打ち、感動してもらえたらうれしいです」と話した。
なお映画の公開を記念して、家族にまつわる写真やエピソードを募集する“家族自慢キャンペーン”が実施中。TwitterまたはInstagramで「とんび」公式アカウントをフォローし「#とんび家族自慢」を付けて投稿すると参加できる。阿部と北村が審査に参加し、当選者には賞品がプレゼントされる。期間は4月15日まで。詳しくはキャンペーンサイトで確認を。
「とんび」は4月8日より全国でロードショー。
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Completion screening event of new movie "Tonbi" at TOHO Cinemas Roppongi Hills on 17 Feb 2022 - Abe Hiroshi, Kitamura Takumi, Yakushimaru Hiroko, An, Yasuda Ken, Ooshima Yuko & Asou Kumiko; showing in cinemas from 8 Apr 2022
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