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ダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団にインスパイアされ制作された本作。劇中では世界的な指揮者であるエドゥアルト・スポルクが、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くことになる。スポルクを
オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスをつかんだのは約20人の若者たち。映像には共同合宿に参加した彼らが「テロリスト!」「人殺し!」と罵声を浴びせ合う様子が収められた。その後、スポルクの指導のもと、少しずつ互いを理解していく姿も切り取られている。
ユニセフ親善大使として活動を行ってきた女優の
石丸幹二(俳優・歌手)コメント
音楽は、世界の共通言語。
未来を担う彼らの瞳が、
憎しみで閉ざされてしまわぬよう、
しっかりと隣人の瞳に応え、
希望の光を分かち合っていけるよう、
切に願う。
菊池亮太(ピアニスト)コメント
古来より偉大な音楽家達の多くは、紛争や人種差別、政治的抑圧の中で激動の世界と戦いながら、それでも何かを伝えるために音楽を作ってきた。
この映画は、平和に慣れた我々によりリアルにその事実を突きつけてくる。
黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)コメント
音楽は素晴らしい! なんて、しゃれた映画なんでしょう。音楽が平和を連れてくる。そのことが、この映画で何よりも、はっきりする。その懸け橋に、オーケストラを使った監督に、心からブラボーを!!
廣津留すみれ(バイオリニスト)コメント
「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、
命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。
それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。
藤田真央(ピアニスト)コメント
こんな悲しくて切ない音楽を聴いたのは初めての体験です。この2月、私はまさにイスラエルのテルアビブで、イスラエル・フィルハーモニーと1週間に渡りコンサートをしますが、世界平和を願わずにはいられません。音楽に力を!!
宮本笑里(ヴァイオリニスト)コメント
「弦は銃じゃない、体の一部だ」
例えの「銃」に胸を抉られた。
あらゆる障害、葛藤のなかを乗り越えようとする姿は
言葉に出来ないほどに美しく、魂を感じる。
祈りの想いが響き溢れるラストシーンは
脳裏に刻まれます。
安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表・フォトジャーナリスト)コメント
「分かり合える」「許し合える」…構造的な暴力を無視して、安易な言葉を投げかけることはできないかもしれない。
大切なのは「それでも...」と相手に歩み寄る小さな一歩の積み重ねなのだと思う。
柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者)コメント
音楽によって、民族対立から生まれた悲しみを乗り越え、憎しみの心が和らいでいく場面を、コソボ紛争後何度も経験しました。すべて「会う」ことから始まります。
彼らのボレロは、人間誰もが心の奥底に持っている共存共栄のハーモニーなのです。
山田洋次(映画監督)コメント
国や民族同士が憎しみ合い、紛争が絶えない愚かしさに対し、
怒りをぶつけるように「ボレロ」が美しく演奏される。
これぞ現代の音楽映画。
菱沼康介 演技強化WS! 短編集!! 新作準備中!! @hisikosu
紛争地の若者が楽団結成「クレッシェンド」予告、山田洋次「これぞ現代の音楽映画」(コメントあり) https://t.co/UL0bVxydGW