夫を亡くしたパン屋店主と未婚妊婦の連帯描く「モロッコ、彼女たちの朝」8月公開

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第92回アカデミー賞のモロッコ代表作品に選出された「Adam(英題)」が「モロッコ、彼女たちの朝」の邦題で8月に全国公開。予告編がYouTubeで解禁された。

「モロッコ、彼女たちの朝」キービジュアル

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「モロッコ、彼女たちの朝」

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モロッコ・カサブランカのメディナ(旧市街)にて女手ひとつでパン屋を営むアブラと、その扉をノックした未婚の妊婦サミアの姿を描いた本作。夫の死後、幼い娘との生活を守るため懸命に働くアブラを「灼熱の魂」のルブナ・アザバル、未婚の母がタブーとされるイスラム社会で仕事と住まいを失ったサミアをニスリン・エラディが演じた。

「モロッコ、彼女たちの朝」

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ある晩、路上で眠るサミアを家に招き入れたアブラ。パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、孤独だった母子の生活に光をもたらした。商売は軌道に乗り始め、町中が祭の興奮に包まれたある日、サミアの陣痛が始まる。彼女は生まれてくる子供を養子に出すことを覚悟していた。それぞれに孤独を抱えていた2人を軸に、家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯が映し出されていく。

「モロッコ、彼女たちの朝」

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監督と脚本を担当したのは、本作が長編デビュー作となるマリヤム・トゥザニ。過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出からストーリーを着想した。本作は2019年の第72回カンヌ国際映画祭で、ある視点部門とクィア・パルムにノミネート。女性監督の作品として初めてアカデミー賞のモロッコ代表に選出された。

トゥザニの夫であり、「アリ・ザウーア通り」の監督として知られるナビル・アユチが製作を担当。モロッコ、フランス、ベルギーの合作となる。なお日本でモロッコの長編劇映画が劇場公開されるのは初めて。

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(c)Ali n' Productions - Les Films du Nouveau Monde - Artemis Productions

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あばちゃさん @harunakka

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