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モロッコの伝統衣装であるカフタン職人のハリム、余命わずかな妻ミナ、若い職人ユーセフが青いカフタン作りを通じて絆を深めていくさまを描く本作。「モロッコ、彼女たちの朝」の
映画・ドラマ好きなMN氏は、これまで「ミッドサマー」やNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」をモチーフにしたファンアートを作ってきた。今回の制作過程はSNSでも投稿されてきたが、YouTubeで公開中の動画ではそれらを一挙まとめて楽しむことができる。MN氏は何十種類もある青い刺繍糸の中から一番映画に合う青を選択。そして職人ハリムの巻き髪の毛の質感、彼がカフタンに施す複雑な金のコードなどを細部まで表現した。
コラボ企画の話が最初に来たときは純粋に喜びを感じていたというMN氏。いざ本作を観ると、想像以上に手仕事に対する深い愛と誠実さにあふれた作品だと感じたそうで、「中途半端で雑な刺繍は絶対にできないぞ……」とプレッシャーに押し潰されそうになったと振り返る。今回の刺繍は1本取りの糸で進め、「カフタンの仕立て屋ハリムに恥ずかしくないように」と考えながら制作したと述懐。 「拙い刺繍ではありますが、見て頂いた人の心の隅に小さく余韻が残るような刺繍になっていればなと思っております」とコメントしている。
実物の刺繍は、公開日となる本日6月16日より東京・アップリンク吉祥寺で展示中だ。
「青いカフタンの仕立て屋」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開中。2022年のカンヌ国際映画祭では「ある視点部門」に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞している。
映画ナタリー @eiga_natalie
「青いカフタンの仕立て屋」と刺繍作家が組んだコラボ企画のメイキング動画到着(コメントあり)
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