「
本作は駆け出しのフォトグラファー小山田と読者モデル・ユカの関係を描くラブストーリー。小山田が東京・猿楽町で撮ったユカの写真が、2人の運命を大きく変えていくさまが描かれる。存在しない映画の予告編を制作する未完成映画予告編大賞 MI-CANの第2回でグランプリを獲得した作品がもとになっている。
コロナ禍で1年の延期を経て6月4日に公開される本作。金子は「思い入れのある初主演映画。小山田の役を僕にベットしてくれたことに感謝の思いでいっぱいです。本当に不安だったんですが撮影から2年越しの公開に安心してます。たくさんの人に観ていただきたい」と挨拶する。もとになった予告にも出演している石川は「もう3年ぐらいの付き合い。映画ができあがったあと自分が飲み込むまでにも時間が必要でした。その時間が自分にとってとても大切なものです」と深い思い入れを明かす。さらに「予告編にあるように、本当にただのラブストーリーの1つ。正解はないし、この映画で描かれることが真実だとは限らない。ユカや小山田を通して、自分の新しい部分や嫌なところがわかってもそれを拒否しないで観てもらえたら」と語った。
この日、進行役を務めた児山が「全然タイプの違うお二人。金子さんは石川さんと現場で対面するときどういう部分に気を付けてた?」と質問する場面も。金子は「予告の石川さんの姿を見て、長編に出たいと思ったんです。だから彼女の表情や魅力を映画でおとしめたくなかった。児山さんと相談して脚本にないセリフを入れたりして、石川さんの素がポロッと出る瞬間を作ることも意識してました」と振り返った。
本作のために主題歌「セブンス・ヘブン」を書き下ろした春は「私、人間の好き嫌いがすごく激しくて、映画だとユカが好きで、それ以外の人間が全員嫌い(笑)。主題歌でも最初は大人になり切れないユカを守りたい、擁護したいって思っちゃったんです」と述懐。そして「でも映画はユカにも小山田にも肩入れしてない。私の感情を歌でぶつけてしまうと“主題歌”の意味がないなと思って。なるべく情景や空気感だけを切り取ることを徹底しました」と語った。
「猿楽町で会いましょう」はWHITE CINE QUINTO、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次ロードショー。
※「猿楽町で会いましょう」はR15+指定作品
関連記事
金子大地の映画作品
関連商品
おおとも ひさし @tekuriha
金子大地×石川瑠華「猿楽町で会いましょう」1年の延期経て公開へ、春ねむりも登壇 -
https://t.co/9FH0KWdIYe