実体験をもとに熟年離婚描いた「幸せの答え合わせ」監督のインタビュー到着

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アネット・ベニングビル・ナイジョシュ・オコナーが共演した「幸せの答え合わせ」の監督ウィリアム・ニコルソンのインタビューコメントが到着した。

「幸せの答え合わせ」メイキング写真より、ウィリアム・ニコルソン(右)。

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「幸せの答え合わせ」ポスタービジュアル

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イギリス南部の町を舞台とする本作は、結婚29周年を目前にして離婚を切り出す夫エドワード、その妻グレース、そして2人の息子ジェイミーの“リスタート”を描く物語。グレースをベニング、エドワードをナイ、ジェイミーをオコナーが演じた。

「幸せの答え合わせ」メイキング写真

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「グラディエーター」「永遠の愛に生きて」などの脚本家として知られるニコルソンは、自身の両親のエピソードをもとに本作のシナリオを書き上げた。彼は「いざ、この題材について書こうと執筆に取り組み始めたら、さまざまな感情が込み上げてきた。この物語には感情的な場面がいくつかあるが、その一部は実際に僕と両親の身に起こったことだ。しかも僕は両方の味方という複雑な立場にいた」と振り返る。

「幸せの答え合わせ」メイキング写真

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ニコルソンは、熟年離婚が成人した子供にも影響を与えることを指摘。「多くの人は、両親が離婚すると、幼い子供は傷付くが成人した子供にはあまり影響がないと考えている。けれど、それは違う。成人したあとに両親が離婚すれば、子供は自分の原点を疑わざるを得なくなる」と語り、「この映画は人間関係の中で人々が背負う負担について、特に親が子供たちに知らず知らず背負わせているものについて描いているんだ」と続ける。

「幸せの答え合わせ」メイキング写真

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自ら監督も務めることになった経緯について、ニコルソンは「映画を作るのは監督であって脚本家ではない。僕が書いた脚本が素晴らしい作品になったこともあったが、失望したこともあった。でも本作に関しては絶対に失望したくなかった。だから自分で監督したほうがいいと思ったんだよ」と説明。「苦しむ母親と彼女を支える優しい息子というような単純な話ではない。息子自身も自分の過ちに気付く。不釣り合いな両親のもとで育った故に人との親密な関係が苦手で、他者とうまく関係が築けないんだ」と話した。

「幸せの答え合わせ」は6月4日より神奈川・kino cinema横浜みなとみらい、東京・kino cinema立川高島屋S.C.館、福岡・kino cinema天神ほか全国で順次ロードショー。

※kino cinemaのeはアクサンテギュ付きが正式表記
※kino cinema立川高島屋S.C.館の高は、はしごだかが正式表記

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(c)Immersiverse Limited 2018

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