本作は亡き父が遺した倒産寸前のバラ園を営むエヴを主人公としたフランス映画。世界初となる新種のバラの交配を思い付いた彼女が、訳ありな従業員とともに世界屈指のコンクールに挑むさまを描く。解禁されたのは、実際にパリのバガテル公園で開催されるバガテル国際バラ新品種コンクールを忠実に再現した本編冒頭シーンだ。予算が足りず専用ブースを用意できなかったエヴのバラ園。会場を歩き回りながらバラを売り込むが無下に扱われてしまう様子から、彼女たちの窮状をうかがうことができる。
千葉・京成バラ園でヘッドガーデナー&ブリーダーとして働く村上敏さんは、フランスとバラの関係を「バラの品種改良をけん引してきたフランスは育種家の数も飛びぬけて多い。歴史的な重みがあり、多くの育種家の研鑽の場がフランスです」と紹介。エヴがなんとしても入賞を果たしたいと願うバガテル国際バラ新品種コンクールの権威については「芸術の都パリと言われる通り、世界が認める美しさ、香り、それに加え、丈夫で育てやすいというお墨付きをもらえるということ。受賞の壁が並外れて高いだけに、金賞を獲得したときの喜びはいかほどのものか。育種家にとってはわが子が快挙を成し遂げた喜びを噛み締め、会社としてはこれ以上ない讃美と広告効果となります」と語っている。
かな @kana_jan14
「ローズメイカー」主人公が挑む世界屈指のコンクールとは?冒頭シーン解禁(コメントあり) https://t.co/jnzEcrq67j