マルセル・カルネとジャック・プレヴェールの「天井棧敷の人々 4K修復版」公開

フランス映画「天井棧敷の人々 4K修復版」が、10月23日に公開される。このたびYouTubeで予告編も解禁された。

「霧の波止場」「陽は昇る」「悪魔が夜来る」の監督マルセル・カルネと脚本家ジャック・プレヴェールのコンビが手がけた「天井桟敷の人々」。第2次世界大戦中、ナチス占領下のパリから逃れ南仏ニースで製作され、戦争の影響による中断を余儀なくされながらも、2年かけて撮影された。ヴェネツィア国際映画祭やセザール賞では特別賞を受賞。今回は4K版での上映となる。

第1部「犯罪大通り」と第2部「白い男」からなる本作の上映時間は、3時間10分。恋に落ちるパントマイム師にジャン・ルイ・バロー、気品を備えた女芸人にアルレッティが扮したほか、マリア・カザレスが本作で映画デビューを果たしている。美術監督のアレクサンドル・トローネルと音楽を担当したジョゼフ・コスマは、ユダヤ人であったため当時公の活動を禁止されており、人を介して本作に参加。19世紀パリの犯罪大通りでのシーンは、全長400mに及ぶオープンセットで、1500人のエキストラを集めて撮影された。このたびYouTubeで公開された予告編には、その犯罪大通りでのシーンなどが収められている。

「天井棧敷の人々 4K修復版」は東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開。