映画「
中島みゆきの同名曲に着想を得た瀬々敬久の監督作「糸」は、平成元年生まれの男女・高橋漣と園田葵の31年間を描くヒューマンドラマ。菅田が漣役、小松が葵役を務め、榮倉が漣と恋仲になる桐野香、斎藤が葵と恋愛関係になる水島大介に扮した。
この舞台挨拶は全国111の劇場に生中継された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本作が約4カ月遅れで封切りを迎えたことから、小松は「やっと初日ということで、昨日眠れませんでした」と打ち明ける。続いてマイクを握った斎藤は「たっぷり眠りました。いつも以上に眠れた気がします。でも作品に対する思いはいつも以上に持っているつもりです」と述べて笑いを起こした。
菅田と榮倉、小松と斎藤はそれぞれ本作で初共演を果たした。菅田は、一児の母である榮倉との現場を「僕は初めての父親役ということもあったので、家庭という部分では榮倉さんに“全乗っかり”。娘役の子との接し方は榮倉さんをまねしていました」と振り返る。すかさず榮倉に「でも(娘役の子役が)すごくなついてましたよね! 本当のお母さんのところに行かないで、ずっと菅田さんの隣にいた」と言われると、菅田は「僕が、お母さんのところに帰さなかったんです!」と笑った。
続いて斎藤は、沖縄ロケの海辺で初めて小松に会ったときのことを回想し「絵かと思いました。絵画が動いているみたい。今もそうなんです。絵画が動いているようで……」と繰り返す。その表現に対し、当の小松は笑いながら「独特!」とリアクション。そんな小松は、斎藤と初対面したときの印象を「沖縄の海になじみすぎていて、余裕のあるスマートな大人という感じでした。優しい風、吹いてました」と、負けじと独特な言い回しで述べた。沖縄での思い出を聞いていた菅田は、自分たちがチーズ工場勤務の役だったことから「いいですね。僕らずーっとチーズ臭かったですもん(笑)。最高でしたけど。現場のごはんにも全部チーズをかけてもらったんです」とコメント。すると斎藤は、沖縄で食したアグー豚のしゃぶしゃぶを「勝ち組の味がしましたね(笑)」とわざと大げさに紹介した。
そのほか舞台挨拶では、榮倉が役作りのために2週間で約7kg減量した苦労や、写真家としても活動する斎藤が現場の合間に菅田たちを撮影したというエピソードを披露。最後に菅田は「公開できることを心からうれしく思います。こういう(無観客会場から中継する)状況や、景色は今後ないだろうなと、すごく思い出深い日になりました」と挨拶する。そして小松は「中島みゆきさんの『糸』は多くの世代の方々から愛され続けている曲なので、この映画もそうなってくれたらうれしいです。この映画が多くの心をつなぐよう願っています」と舞台挨拶を締めくくった。
「糸」は全国で上映中。
関連記事
菅田将暉の映画作品
リンク
katsuΣ! 菅田将暉 推し★沖縄代表 @katsumiisa
「糸」菅田将暉、親としての演技は榮倉奈々を参考に!小松菜奈は“絵画”と称される(写真19枚) https://t.co/Dgbw4QuEws