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ろうの写真家が子育て通して「うた」と出会う、齋藤陽道のドキュメンタリー公開

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「うたのはじまり」

「うたのはじまり」

窪田正孝の写真集やMr.Childrenなどのアーティスト写真を手がけてきた、ろうの写真家・齋藤陽道を追ったドキュメンタリー映画「うたのはじまり」の公開が決定。あわせて特報映像とポスタービジュアルが到着した。

20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、“聞く”ことより“見る”ことを選んだ齋藤。彼は幼少期に対話の難しさや音楽教育への疑問にぶち当たり、「うた」を嫌いになってしまった。しかし、同じろうの写真家である妻・盛山麻奈美との間に聴者の息子を授かった齋藤は、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、嫌いだった「うた」と出会っていく。監督を務めたのは「兵士A」の河合宏樹。映画には齋藤、盛山のほか七尾旅人飴屋法水、CANTUSらも登場する。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文は本作について「音楽が大好きだというあの娘や、ステージ袖でガチガチに固まっているあいつや、歌詞が書けないだなんて悩んでいる彼に見せたい映画でした。もちろん、君にも見てほしいし、むしろ僕こそが見るべき作品だ!と思いました」とコメント。また河合は「誰しもが持つ歌心に対して、または、現在の音楽との接し方について、今一度、その根源を思い出して欲しいと思いこの映画を制作しました」と振り返った。なお現在YouTubeで公開されている37秒間の特報映像は作品の特性上、冒頭から18秒までは無音となっている。

「うたのはじまり」は2020年2月22日より東京のシアター・イメージフォーラムで公開。以降、愛知・名演小劇場、大阪のシネ・ヌーヴォ、京都・京都みなみ会館などで順次上映される。

古川日出男(作家)コメント

私がここに記しているコメントの文字に触っても、そこから振動は感じられない。けれども、あらゆる「うた」には響きがある。私たちの肉体に鼓動があるように、やっぱり響きがある。それは結局、愛には響きがあるのだ、と言っているような気がする。私は、そうした衝撃的な事実を、この映画「うたのはじまり」に触れて、知った。私という小説家は、この映画に「触った」のだと思う。

河合宏樹 コメント

赤子をあやす為に彼からぽろっと溢れたうた、その瞬間にすべては語られた。
歌が祈りに戻った瞬間。人類が初めて歌った瞬間。

うた、音楽、の本来の役割とは何だったのか。齋藤陽道と共に考えた数年間。
誰しもが持つ歌心に対して、または、現在の音楽との接し方について、今一度、その根源を思い出して欲しいと思いこの映画を制作しました。

(c)2020 hiroki kawai/SPACE SHOWER FILMS

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