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本作は、地獄通信に恨みを書き込むと現れる地獄の復讐執行人・閻魔あいを軸に、人間たちの愛憎を描いたダークファンタジー。あいを演じた玉城は「ホッとした気持ちです。昨日からSNSでも感想が届いていまして、受け取る方次第で感じることが違う映画なんだなと改めて思いました」と公開を迎えた喜びを語る。そして「今回は人間じゃない役ということで。ほかにもあったかな?と考えたら意外と宇宙人とかもやっていました(笑)。宇宙と地獄はやったので、ほかに何かあったらよろしくお願いします!」と呼びかけて笑いを誘った。
あいの使い魔である“三藁(さんわら)”であり、遊女の妖怪・骨女と万能の目を持つ刀の化身・一目連に扮した橋本と楽駆。橋本は、役どころが発表された際にファンから賛否があったことを告白し「公開して1日経ちましたが、今のところ批判は届いてないのでよかったなと思っています」と心境を吐露し、エゴサーチを欠かさないという白石からも「(批判は)ないですよ!」とお墨付きをもらう。楽駆は「原作が人気なのでプレッシャーでした。原作では三藁とあいの間にファミリー感があるんですが、映画ではそこを出すと締まらないんじゃないかと思って。そしたら台本もそうだったので、『地獄少女』のいい部分が出ていると思いました」と、映画ならではの三藁とあいの関係性に触れた。
女子高生・市川美保役の森と、美保の親友・南條遥役の仁村は、実際に撮影現場でも仲良しだったという。仁村が「七菜ちゃんがすごく話に笑ってくれるので、私が面白い人になったような気分になりました(笑)」と振り返り、白石から「どんな話してたの?」と聞かれると、森は「内緒です!」とはにかむ。バンドマン・魔鬼を演じた藤田は、劇中で放つ「純度を上げろ!」というセリフについて「皆さんも“純度”を上げて観ていただけたら」とアピールし、演じていたときはポジティブな気分になったことを述懐。すると森は「魔鬼をバンドメンバーが探すシーンで、誰かが『純度は?』と言っていて。それを聞いたときに、実は裏で“純度”って呼ばれてたんじゃないか?って面白くなってしまいました」と裏話を披露し、藤田を「誰ですか!(笑)」と焦らせていた。
今だから話せる裏話を尋ねられると、玉城は「いっぺん死んでみる?」といった決めのシーンが多かったことを回想。「セリフを言っているときにまばたきをしていないんです。でもカットがかかるまでにどんどん目が乾いていって、コンタクトだったので視点も合わなくなっていくんですよ。だから実はあのセリフは、すっごいモヤっとした世界の中で言ってました(笑)」と述べる。大場は1人のシーンが多かったそうで、「たくさん手が伸びてきて吸い込まれる場面があるんですが、その手はCGじゃなくて実際の手なんです。7人くらいの方が参加してくださったんですが、その方たちと一番密に接しました(笑)」と話して笑いを起こした。
最後に玉城は「怖いだけではなくて、描かれているのは人間の普遍的なことです。恨む気持ちというのはきっと何千年も続いているんだろうなと思うと、不思議な気持ちになったりとか、観たあとに考えさせられる作品になっています」と作品をアピールしてイベントを終えた。
「地獄少女」は全国で公開中。
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