少女を背後から追い続けるカメラ…「象は静かに座っている」本編映像

中国映画「象は静かに座っている」の本編映像がYouTubeで公開された。

上映時間が3時間54分に及ぶ本作は、廃れた田舎町で暮らす、生きることに疲弊した4人の男女を捉えた群像劇。北の僻地・満州里のサーカス団にいるという、ただ座り続けている奇妙な象の存在を知った4人が過ごす長く陰鬱な1日が描かれる。映画完成後に29歳の若さで自ら命を絶ったフー・ボーが監督、脚本、編集を担当した。

このたび公開された映像は、ワン・ユーウェン演じるリンを捉えたもの。思い悩む彼女が窓から外へ出て歩いていくさまを、カメラはひたすら背後から追い続ける。

「象は静かに座っている」は、11月2日より東京のシアター・イメージフォーラムほかで順次ロードショー。