「アス」ジョーダン・ピール、“かなりクレイジーな結末”に「反応が楽しみ」と期待

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アス」で監督を務めたジョーダン・ピールのインタビューコメントが到着した。

「アス」の監督を務めたジョーダン・ピール。

「アス」の監督を務めたジョーダン・ピール。

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「アス」ポスタービジュアル

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本作は「ゲット・アウト」で第90回アカデミー賞の脚本賞を受賞したピールが監督と脚本を担当したスリラー。自分たちとそっくりな“わたしたち”と対面したウィルソン一家を襲う恐怖が描かれる。「それでも夜は明ける」「ブラックパンサー」のルピタ・ニョンゴが主人公アデレードを演じた。

「アス」より、ウィルソン一家が対面する“わたしたち”。

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日常に潜む恐怖を題材としている点が「ゲット・アウト」にも通ずる本作。自身の恐怖心からインスピレーションを得ることが多いというピールは「構想の段階で『自分にとって最大の恐怖とは?』と自問し、“自分自身の姿を見ること”だと気付いた。それから、なぜ自分の姿を見るのが怖いのか考えていくうちに、自身の過ちや罪や悪魔の部分を誰も直視したくないからだという結論に達したんだ。人間は自分のことからは目を背けたいからね」と説明する。

「アス」

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また社会的な問題を扱いながらも娯楽に徹するバランス感覚について、ピールは「恐ろしいのと同時に楽しい映画を作るのが好きなんだ」と回答。「物事に対する感情をむき出しにするうえで、ホラーとコメディは最適な手法だ。映画を観て、自分はなぜそのような反応をしたのか? なぜ笑ったのか? なぜ泣いたのか? なぜ喜んだのか?と自問することになる。それこそが私にとってはカタルシスだ」と語る。「ホラーとコメディが好きな理由の1つは、最終的に自己発見のきっかけとなりうる、無意識で理屈抜きの反応を呼び起こすからなんだ」とも述べた。

「アス」

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さらにピールはホラー映画の緊張感あふれるシーンで起きるコメディ演出について、観客の緊張をいったん解いて感情をまっさらにさせるうえで必要な要素だと続ける。「私は脚本にジョークを入れたり、笑いを取る目的でセリフを書いたりするのが好きじゃないし、キャラクターやその状況に忠実なユーモアを取り入れたいんだ。そうすれば、観客を我に返らせることもないし、ジャンルの枠を超えてやりすぎてしまうこともないからね」とこだわりに言及。「素晴らしいホラー映画は現実味にあふれている。コメディにおいても同じだ。クレイジーな展開が次々に起きるが、可能な限り現実と密接に結び付いている。当分の間、ホラーというジャンルから離れるつもりはないよ」と自身の今後に触れ、「エンディングに対する観客の反応が一番楽しみだよ。かなりクレイジーな結末が待っているからね」と呼びかけた。

「アス」は9月6日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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(c)2018 UNIVERSAL STUDIOS (c)Universal Pictures

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tAk @mifu75

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