第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「
アメリカの女性やマイノリティの地位向上に貢献した人物として知られ、現在86歳にして現役の最高裁判所判事であるRBGこと
ギンズバーグについては「彼女と直に会うのは強烈な体験です。やわらかな声をしていますが、その言葉は慎重に選ばれたとても明快なもので、心を奪われます。思慮深く、チャーミングな方です」と紹介。さらに「皆さんには現役の“RBG”の姿を自分の目で確かめていただきたいです。寝る間を惜しんで反対意見を作成し、健康を保って大好きな仕事を続けられるようにプランクやスクワットや腕立て伏せをする彼女の姿を」とアピールした。
「RBG」は5月10日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国でロードショー。なお現在、彼女を主人公にした劇映画「ビリーブ 未来への大逆転」が全国で公開中だ。
ジュリー・コーエン、ベッツィ・ウエスト コメント
ルース・ベイダー・ギンズバーグの印象
彼女と直に会うのは強烈な体験です。やわらかな声をしていますが、その言葉は慎重に選ばれたとても明快なもので、心を奪われます。無理なお願いをしても決して「ノー」と言わなかったり、自分のユーモアに自分で笑ったり、思慮深く、チャーミングな方です。
ドキュメンタリーの製作に関してRBGはなんと言っていたか
2015年に話を持って行ったときは「まだ早いわね」と言われました。これも「ノー」ではなかったので我々は楽観的に受けとめていましたし、ご本人から「この人にインタビューしたらいいんじゃないか」という具体的な提案もいくつかありました。当初から前向きに考えていてくださったと思います。
撮影の進め方
制作と管理の分野でトップ級の女性たちとチームを組み、2016年6月に撮影を始め、大忙しの彼女のスケジュールに密着できるようベストを尽くしました。オフィスにいる姿だけでなく、家族と休暇を過ごすところやパーソナルトレーナーとのトレーニングも撮影しています。その頃我々スタッフはよく“RBGは人生の絶頂期を迎えている”と話していました。彼女の人生を記録していた私たちも、その絶頂期が、より大きく大切な“何か”へと展開していくことを十分に理解していなかったのです。
#MeTooやTimes Up運動について
この映画の制作中にハーヴェイ・ワインスタインをはじめとする影響力のある男性たちのセクハラ行為が露見し、女性の闘いはまだまだ続くことが浮き彫りになりました。RBGが働く女性たちのために世の中を変えたのちに、テレビニュースでキャリアを築き始めた女性として、私たちは女性がこれまで成し遂げてきたことを考えずにはいられません。
若者を中心とした「RBGムーブメント」を本人はどう受け止めているか
本来の彼女は抜群に優秀ながら非常にシャイで、決して自分から前に出てくるような人物ではありません。しかし自らの女性の権利に関する功績や影響力を自覚し、後進、特に若い人たちへの啓発の意味も込めて講演活動などを行っています。何より、このムーブメントを楽しんでいますね。友人たちに「RBGグッズ」を配ったりもしているそうですよ。
観客へのメッセージ
皆さんには現役の“RBG”の姿を自分の目で確かめていただきたいです。寝る間を惜しんで反対意見を作成し、健康を保って大好きな仕事を続けられるようにプランクやスクワットや腕立て伏せをする彼女の姿を。
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リンク
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- 「RBG 最強の85歳」予告編
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