劇場アニメ「
2018年9月に公開された本作は、住野よるの小説をもとに、膵臓の病気を抱えた高校生・山内桜良と彼女の闘病日記を見つけた同級生“僕”の関係を描くもの。高杉真宙が“僕”、Lynnが桜良に声を当てた。
本作で声優に初挑戦した高杉は、司会から「声優・高杉真宙として、半年ぶりにイベント登壇した感想は?」と尋ねられると、うつむきながら照れ笑い。「いやあ……半年ぶりというのを今ちょっと実感しました。久しぶりに“声優”と言っていただけて笑顔になっちゃいました(笑)」とコメントする。またLynnは「『キミスイ大好きです』とか『桜良よかったです』と言っていただくことが多かったので、『キミスイ』と関わっている時間がずっと続いています」と話した。
1年前に行われたアフレコを、高杉は「あのときは目の前のことに必死というか、ひたすら明日の本番に緊張してたり、“僕”のことをずっと考えてたり。そういう時間が幸せだと思ってました」と振り返る。制作期間中は常に“僕”のことが頭にあったそうで「僕以外のキャストの皆さんはプロの声優の方たち。一瞬の緩みもないくらい“僕”のことを考えていないと、何かをさぼったら一瞬でできなくなるんじゃないかと思ったんです。“僕”が何を考えているのか、すべて知ったうえで現場に行きたいと思っていました」と役作りにかけた情熱を明かした。
一方のLynnも「『キミスイ』は、私にとって特別なんですよね」と語る。「桜良だったらこういうふうにしゃべるかな、と自分なりに考えて、常に口角を上げてしゃべっている感じを意識して、あの声が生まれました。新しく得た自分の引き出しではあるんですけど、ほかの作品でやることは絶対にないですし、今回だけの特別なものとしてそっとしまっておこうと思います」と思い入れを述べた。
浜辺美波と北村匠海主演で実写映画化もされた「君の膵臓をたべたい」だが、高杉はアニメーションならではの魅力を「僕がいいなと思うのは、キャラクターの表情と、音楽が組み合わさったときの、みんなで演奏してるような絡み方。それで、どんどんストーリーの最高点まで持っていく感じはアニメだからこそだなと思います」と語る。本作の魅力について、Lynnは「ええ? いっぱいありますよ!(笑)」と困り顔になりながら、「花火のシーンだったり、海辺のシーンだったり、『星の王子さま』をモチーフにしたシーンだったり、映像美が繊細で。流れとして観ても素敵なんですが、細部まで観てほしいです」と呼びかけた。
イベントでは、高杉がキャラクターデザインおよび総作画監督を担当する岡勇一の絵が好きだという話題に。2018年末、舞台のために東京・豊洲に通っていたという高杉は「Twitterで岡さんがコミケに参加されてると呟いてて、(場所が)近ーいと思って。さすがにコミケには行けなかったんですけど、その場で会って岡さんと話したかったなあという話です」と岡への愛情あふれるエピソードを披露した。
最後にLynnは本作を「切ないんですけどあったかい物語で、たくさんの人に知ってほしいなという思いがあります」とアピールする。そして高杉がBlu-ray / DVD化について「僕自身もすごく楽しみにしていたものでもあって、思い出のひとつだなと感じます。たくさんの人に観ていただいて、この作品を好きだと言ってくれる人が増えてくれたらうれしいなと思います」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
牛嶋新一郎が監督した「君の膵臓をたべたい」Blu-ray / DVDは、4月3日に発売。
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アニメ版「キミスイ」“声優・高杉真宙”の役作りは「一瞬の緩みもなく考え続けた」(写真14枚)
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