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「人魚の眠る家」は、東野圭吾の同名小説を「十二人の死にたい子どもたち」の公開を控える堤幸彦が映像化した作品。最先端テクノロジーで脳死状態の娘を回復させようとする夫婦を、篠原と西島が演じた。
第43回報知映画賞で主演女優賞に輝いた篠原。観客から大きな拍手を送られた彼女は「こんな人間がもらっていいのかなと恐縮してしまうんですけど、心の中ではすごくうれしいです」と現在の気持ちを正直に述べ、受賞を知ったときのことを「倒れそうなくらいびっくりしました。賞をもらえる立場で自分が生きていくと思ってなかったです」と振り返った。また夫の市村正親にも受賞を伝えたと言い、「すごくびっくりしてみんなに言っちゃいそうな気がしたので、ギリギリまでためておきました。裏表ない人なので、テレビで観るときと同じテンションですごく喜んでいて。あたかも自分がもらったかのような感覚にとらわれていました」と状況を伝え、観客の笑いを誘う。
西島は篠原を「本当におめでとうございます。(現場では)段取りのときから号泣して、1日中泣いて帰るっていうのを毎日やってたので、獲らなきゃおかしいだろ、くらいに思います」と祝福。「あそこまで入り込んでいると逆に、どこかで(役に対する)気持ちが切れちゃうんじゃないかとも思ったんですけど、最後の日まで切らさずに演技していて」と篠原をたたえた。台本を読むと泣いてしまうため、泣く演技の練習ができなかったという篠原は「西島さんという相手がいることでお芝居のセッションができると思うので、現場の様子を想像しながら」と役作りを述懐。泣くことによって腫れた顔をどのように治していたか聞かれると「寝ると治ります(笑)」とお茶目に語った。
台本を読んだうえで主題歌「あいことば」を書き下ろした絢香は「究極の状況下にいる家族の絆だったり関係性をどういう言葉で表せばいいかなと考えていて。そこで出てきたのがこの曲の冒頭にある『透明な愛言葉』というフレーズだったんです」と制作時を回想する。篠原は同楽曲に関して「作品のためにここまで心を寄せてくれるのかと……震えました。映画館でこの曲を聴いたとき涙が止まらなくて」と吐露。カラオケでもよく歌っていると述べ、「1日2回くらい歌っちゃってる」とうれしそうに話した。
続いて絢香が「あいことば」をステージで生歌唱。観客と一緒に絢香の歌声に耳を傾けていた篠原は「ありがとうございます。もう素敵すぎて。涙が出そうだったんですけど、またステージに上がらないといけなかったのでこらえました」と心が揺さぶられたことを明かした。
「人魚の眠る家」は全国にて公開中。
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- 「人魚の眠る家」予告編第2弾
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