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本作は元ヤクザの探偵・矢能政男と7歳の少女・栞という異色のバディを軸に、周到に準備された殺人計画に立ち向かうさまを描いたクライムドラマ。遠藤が矢能、白鳥が栞を演じたほか、池上数馬に岩井、北川理恵に小宮が扮している。「BE-BOP HIGHSCHOOL」で知られるマンガ家・きうちが、木内一裕名義で発表した小説を自ら映画化した。
「今の時代に媚びない独特な映画ができあがりました。渾身の1作です!」と晴れやかな表情を見せる遠藤。出演の決め手については「極道チックな男臭い役を演じることはよくあるんですが、この作品はかわいらしい少女とのアンバランスなところにもっとも惹かれました」と語る。また現在8歳の白鳥は、劇中で敬語を話すのに苦労した話や、手紙で監督に役作りの相談をしたというエピソードを大人顔負けのコメント力で披露し、周囲を驚かせた。
白鳥が「友達みたいな関係」と語るほど、仲睦まじい様子の2人。遠藤が「最初に俺が『敬語を使わないでいい』って言ったんだよね」と笑顔を向けると、白鳥は「うん。少しやりやすくなった」とうなずく。さらに白鳥が「普段はいつも優しいんですけど、カメラが回ると矢能に変身してびっくりしました。別人のようでした」と話すと、遠藤は「それ、怖かったってこと?」と質問。白鳥は「そういう意味もある」とつぶやき、会場を和ませる。遠藤は「もう49歳差の同級生みたいなもんです」と2人の関係を表現した。
原作、脚本、監督を担っているきうちは、遠藤を起用した理由について「小説を書いているとき、数馬の目線で矢能は俳優のウィレム・デフォーに似ていると表現していました。日本の俳優で誰かいるかなと考えていたら『あ、遠藤憲一がいる』と。それから矢能は遠藤さんしか考えられなくなった」と明かす。完成した手応えを問われると「とにかく遠藤さんの見た目が100点。演技をしているというより、素に見える矢能がすごく魅力的なんです」と興奮気味に語った。
最後に遠藤は「宣伝に莫大な予算をかけられる作品ではありません。しかし内容はとても底力のある作品。俺自身の代表作に数える1本になりました。皆さん1人ひとりに宣伝していただければと思います」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「アウト&アウト」は11月16日より東京・TOHOシネマズ 新宿ほか全国でロードショー。
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久世洋志 @97map
遠藤憲一と白鳥玉季は49歳差の同級生?「アウト&アウト」完成披露(写真12枚) - 映画ナタリー https://t.co/Cl8exX6QuJ