市川猿之助がアニメ「ワンピース」SP空島編に出演、田中真弓との対談も到着

尾田栄一郎原作によるアニメ「ONE PIECE」のスペシャル版「ワンピース エピソード オブ 空島」に、市川猿之助が出演することがわかった。

2017年に放送された「ワンピース エピソード オブ 東の海（イーストブルー）～ルフィと4人の仲間の大冒険!!～」に続く「エピソードオブシリーズ」として、“空島編”を初めて描く本作。空に浮かぶ伝説の島・空島を舞台に、かつてない強敵との出会い、黄金を巡る戦い、そして友を信じる絆が描かれる。

市川が演じるのは空の騎士を名乗る傭兵、ガン・フォール。ガン・フォールはかつて、スカイピアの“神”の座に就いていたが、突如現れたエネルにその座を追われ、空の騎士として脱走者やエネルに逆らった者を陰ながら助けているところ、ルフィたち麦わらの一味と出会う。

「スーパー歌舞伎II ワンピース」ではルフィをはじめ、ハンコック、シャンクスも演じた市川は、2015年12月に冬スペシャルとして放送されたアニメ「ワンピース アドベンチャー オブ ネブランディア」では、天才策略家コーメイ役で声優に初挑戦した。約2年半ぶり2度目のアニメ声優挑戦となった市川のアフレコにはルフィ役の田中真弓が応援に駆けつけ、先にアフレコを終えていた田中が、市川のセリフ回しを聞いて掛け合い部分のルフィのセリフを撮り直すというひとコマも。アフレコ終了後に収録されたコメントは下記に掲載されているので確認してみよう。

なお、宇田鋼之介が総監督を務めることはすでに発表されていたが、スタッフ陣が追加発表され、監督のえんどうてつや、総作画監督の五十内裕輔、キャラクターデザインの佐藤雅将らが名を連ねた。

「ワンピース エピソード オブ 空島」は、8月25日21時よりフジテレビ系列にて放送。

市川猿之助、田中真弓 コメント

久々のアフレコの感想

市川 今回はガン・フォール役ということで前任の方がいるということ、また以前演じさせていただいたコーメイとも変えなければいけないので、そのあたりは難しかったですね。画を見ないと想像もできないので、事前に作り込むというよりは現場で事前に皆さんがアフレコされた声を聞きながらイメージを膨らませました。でもひさびさのアフレコはやっぱり難しかったですね。画がどんどん進んでいってしまって……慣れません（苦笑）。

田中 限られた尺の中にちょうど収めなければいけないので、独特の難しさがあると思います。でも猿之助さんはパパっとコツをつかんで進めていらっしゃったのでさすがですね。

市川　もちろんアニメと声優といってもお芝居ですから、共通する部分もたくさんあります。本当だったらキャストが一堂に会して演じたい部分もありますが、いろいろ事情もありますからね。

田中　今日は来てよかったですね。猿之助さんの声を聞いて、掛け合い部分の撮り直しもできてすっきりしました。ガン・フォールは年齢的にはおじいちゃんですが、まったく違和感がなかったですよね。

市川　僕らは年齢差があるほうが等身大よりもやりやすいんですよ。おじいちゃんとか妖怪とか（笑）。

猿之助さんにとってワンピースとは？

市川　ワンピース歌舞伎は、僕が死んだら確実に代表作として挙がってくる作品だと思っています。その特別な作品である「ワンピース」の総本山であるアニメにこうやって2度も出演させていただくことができて、本当にうれしく思っています。

今作の見どころ

市川　ものすごい壮大なストーリーである“空島編”を2時間にギュッと凝縮されるわけですから、忙しい方も、以前の空島編を見逃された方も、まずこの物語を観て魅力を知っていただきたいですね。どこを切っても名場面だらけです。今回観ていただいて、もっと詳しく観たくなった方はぜひDVD-BOXで！ ワンピースを初めて観るという方にもぜひオススメです。

田中 見どころはもちろん、ガン・フォールですね。そのほかにも、過去作品を短くまとめるとどうしてもダイジェストっぽくなって感動が半減してしまうところもあるかと思うんですが、この作品は短くなってもそういった違和感がまったくないんです。あの長いシリーズをよくぞまとめたな、と。空島編は本当に長いので、もしかすると過去の放送では途中で観なくなっちゃったという人もいらっしゃるかもしれません。そういった方にももう一度今作を観ていただき、改めて空島の大冒険を楽しんでいただければうれしいです。