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映像ディレクター・小島淳二の長編映画デビュー作「形のない骨」公開

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TSUBAKIやマキアージュなどのCM、連続テレビ小説「わろてんか」のオープニング映像を手がけてきた小島淳二の長編映画監督デビュー作「形のない骨」が、7月28日に公開される。

小島が企画から立ち上げ5年の歳月をかけて制作した本作の主人公は、地方都市の一軒家で暴力的な夫や嫌味な姑とともに暮らす女性・良子。弟の圭人、息子の宏とだけ心を通わせる彼女は、ある日夫を思いがけない事故で亡くしてしまう。

撮影は福岡県糸島市の一軒家を中心に、約45日間かけて行われた。200人が参加したオーディションから選ばれた役者陣は、3カ月に及ぶワークショップと1カ月の稽古を経てクランクイン。主に企業広告で活動するモデルの安東清子が良子を演じたほか、高田紀子、田中準也、熊谷太志、杉尾夢、ジョーイシカワ、渡邊ちえがキャストに名を連ねている。

監督最新作「海を駆ける」が公開中の深田晃司は「曖昧な感情を徒らに濾過せず曖昧なまま差し出してくれる挑戦的な映画でした。だからこそその果てにある水の清明さにハッとさせられる。『形のない骨』とはなんだろう、と思った。その骨が支える体はなんなのだろう。形のない骨とはいつも困った顔をして受け身でいるヒロインかもしれない。しかしそのヒロインによってギリギリ成り立つ家族の不思議。考えてみたら僕らの人生はあちこち形のない骨だらけだ」とコメントを寄せた。アートディレクターの秋山具義によるコメントも下記に掲載。

「形のない骨」は東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

秋山具義 コメント

観ていくうちに、どんな人間にも潜んでいる悪の部分のうすら怖さにぞわぞわしてきた。
観客に、お前はどんな人間だ?と小島淳二監督は問いかけているのだろう。
アートに見識のある人がニヤニヤしちゃう仕掛けも入っていたりして、憎いなぁと思いました。

(c)teevee graphics,inc

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