ドラマ「弟の夫」の試写会が本日2月22日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの
田亀源五郎のマンガを原作とする「弟の夫」は、LGBTをテーマに家族について描く作品。主人公・弥一を佐藤、弥一の亡き弟の夫であるというマイクを把瑠都、弥一の元妻・夏樹を中村が演じた。
イベントの冒頭で佐藤は「完成した1話を観て安心できた」とにこやかに話す。「温かいやり取りを通じて、視聴者に問いかけ、同時に感動を与える……言葉で言い表すことは難しいけれど、考えさせられる余白みたいなものが、ドラマでも残せたと思う」と手応えを明かした。初の連続ドラマ出演となった把瑠都は「原作を読んで、(マイクが)私そっくりじゃないかと」と笑顔でコメント。出演を決めた経緯については「やろうかな、やっぱやめようかな、と何度も悩んだが、舞台と違ってドラマなら撮り直しもできるから(笑)」とお茶目に語る。
佐藤は把瑠都との共演を振り返り、「セリフがないシーンでも、目だけで訴えかけてくるような、なんというか……たまらん表情をしやがる」と魅力を説明。続けて中村が「(把瑠都との共演で)1つ心配だったのが、私たちと同じお弁当で足りるのかなって(笑)」と疑問をぶつけると、把瑠都は「足りました」と返答する。すると佐藤は「でも、奥さんが作ったお弁当をプラスで食べてたよね」と暴露し、把瑠都を照れさせた。
「一番の問題はマイク役(を誰にするか)だった」と明かした吉田は「スタッフから把瑠都さんの名前が挙がり、彼しかいないと思った。最初のシーンを撮ったときに、これはすごい作品になるぞという予感があった」と撮影を回想する。また須崎は把瑠都のキャスティング理由を「把瑠都さんならマイクの雰囲気が出せる。ただ、演技ができるのかは正直わからなかった。ちょうど(把瑠都が出演した)舞台『グリーンマイル』の公演中だったので、急いで舞台を観に行ったところ、そこでハートを感じるいい演技をされていた」と語った。
作品の主題となっているLGBT。佐藤は「将来自分の子供が同性を好きになったら……と考えたときに、もちろん応援したいと思うけれど、改めて自分を振り返るとLGBTを傷付ける行動を無意識にしてしまっていないかとドキッとさせられることも多い。田亀先生もおっしゃっていますけど、まずは知ってもらうことから始められたら。ドラマがそのきっかけになればうれしい」と思いを伝える。把瑠都は「僕の考えはシンプル。田亀先生と同じだけど、みんな同じ人間。好き嫌いが違うだけ」ときっぱり述べた。
全3回の「弟の夫」は3月4日にNHK BSプレミアムで放送スタート。毎週日曜22時から放送される。
プレミアムドラマ「弟の夫」(全3回)
NHK BSプレミアム 2018年3月4日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
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