小野さやか監督作「アヒルの子」7年ぶりに上映、原一男や園子温からコメント到着

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小野さやかが監督・出演し、原一男が製作総指揮を執った「アヒルの子」が、1月6日より19日にかけて東京・ポレポレ東中野で上映される。

「アヒルの子」ポスタービジュアル

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2010年に劇場公開された「アヒルの子」は、現代日本における家族の形を問い直すドキュメンタリー。二度と家族から捨てられないために“いい子”であり続けてきた小野が、自分を縛り付けている家族1人ひとりと対峙するさまを追う。

「アヒルの子」

「アヒルの子」[拡大]

「アヒルの子」

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原は「傷つけ、傷つけられることを避けたがる今時の若者たちの風潮に対して、小野さやかは果敢に宣戦布告をした。『アヒルの子』は、その戦いの記録である」とコメント。また園子温は「愚直なまでの素晴らしい誠実さで描かれた、この驚異のドキュメンタリーは女の子バージョンの『ゆきゆきて、神軍』である」と述べている。

なお約7年ぶりとなる今回の再上映は、小野の監督作「恋とボルバキア」が12月9日に公開されたことを記念したもの。同作はポレポレ東中野、愛媛・シネマルナティックにて公開されており、全国で順次ロードショーとなる。

原一男 コメント

なぜ人を傷つけることを恐れるのだろう? なぜ自分が傷つくことを避けるんだろう?
傷つけ、傷つけられることで、はじめてお互いが理解できるし、共感と尊敬の念が起きてくる。コミュニケーションとは、戦いなのである。傷つけ、傷つけられることを避けたがる今時の若者たちの風潮に対して、小野さやかは果敢に宣戦布告をした。「アヒルの子」は、その戦いの記録である。が、ここに勝者はいない。小野自身が傷つき、血をしたたらせて呻いている。その姿が切なく、胸を打つ。

園子温 コメント

家庭は荒野だ。この若く魅力的な女性作家は、この荒野を一人で、勇気を持って横断していく。
愚直なまでの素晴らしい誠実さで描かれた、この驚異のドキュメンタリーは女の子バージョンの「ゆきゆきて、神軍」である。
傑作であるばかりか、行き着く先は神がかってすらいる。誰もが感動しないわけにはいかないだろう。

藤原新也 コメント

この映画はサヤカの生きる過程を活写した“なまもの”である。敢えて言葉に置き換えるならそれはドキュメントでもノンフィクションでもなく、ライブムービー、さらに言えばアライブ(生きている)ムービーであると言える。

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大澤一生(ノンデライコ) @nondelaico

本日6日(土)からポレポレ東中野で公開開始!2週間限定、連日15時半~/小野さやか監督作「アヒルの子」7年ぶりに上映、原一男や園子温からコメント到着 - 映画ナタリー https://t.co/HMcqZgGiXp

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