映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

「愛の病」瀬戸さおり、印象に残った撮影は岡山天音を“ワンワン鳴かせるシーン”

97

瀬戸さおり

瀬戸さおり

和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件をもとにした「愛の病」より、主演を務めた瀬戸さおりのインタビューが到着した。

出会い系サイトで出会った男女が1名を殺害、1名に重傷を負わせた2002年の事件をモチーフとする本作。男をそそのかし強盗殺人に仕向けるエミコを瀬戸、エミコに貢ぐ真之助を岡山天音が演じる。「女の穴」「好きでもないくせに」の吉田浩太が監督を務めた。

本作が映画初主演作となる瀬戸は、役作りに関して「本能のままに生きる女性なので、感覚に懸けました。もちろん準備はしましたが、現場で感じたまま演じようというのを、一番意識していました」とコメント。エミコの魅力を「表情をころころ変えるところ」と話し、吉田の演技指導について「『こうだから笑うよね』みたいに決められないところが、彼女にはあって。監督も『現場に行ってみないとわからない』『自然に出てくるものを撮ったほうが面白い』とおっしゃっていました。それを信じて演じつつ、迷ったときは監督にエミコの気持ちを確認してましたね」と撮影を述懐する。

また撮影で記憶に残った場面を「エミコが真之助を歩道橋の上でワンワン鳴かせるシーン」とし、「直前のシーンで、エミコが真之助にすべてをさらけ出していたので、心情的に難しかったです。何テイクも重ねることで、精神的にも追いつめられました」と続けた。

さらに瀬戸は本作の魅力を「愛によって幸せも不幸も味わった女性の話なんです。不幸を味わっても、まだ愛を求め続ける。人間にとって愛は欠かせないものですが、エミコは愛によって狂わされていると思うんです。愛の形はさまざまで、親子の愛、男女の愛、ゆがんだ愛……本人たちはそれで関係を保っている。1人の孤独で寂しい女性の生きざまに注目してほしいです」と語る。

最後に「受け取り方は人それぞれ違う映画になると思います。ラストも答えが見つかるものではないので。でも答えを出さなくてもいいと思うんです。エミコという女性の心の奥底にあるものを観て、何か心に残るものを感じていただけたら」とメッセージを送った。

瀬戸と岡山のほか、八木将康劇団EXILE)、山田真歩佐々木心音黒石高大藤田朋子が出演する「愛の病」は、1月6日に東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋で封切られる。YouTubeでは予告編が公開中だ。

(c)2017「愛の病」製作委員会

映画ナタリーをフォロー