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ベルギー、フランス、カナダ合作の「KOKORO」は、心に深い傷を負った人間が再生していく姿を追ったヒューマンドラマ。イザベル・カレが主人公のアリスに扮し、國村が元警官のダイスケ、門脇が女子高生のヒロミを演じている。
日本の文化が大好きだというダルカンタラは「私はこれまでも、日本と直接関係のない作品でも“静寂”などの精神を大切にしてきました。ある映画ではお客さんに『日本の書道を感じさせる』と言っていただけたこともありました」と語る。國村や門脇のキャスティングに関しては「大切にしたのは、人と人とのつながり。どのように演じるかだけでなく、この人たちと映画を作るための“旅”ができるかを感じ取るようにしました。2人と会ってから、すぐに素晴らしい友情関係を結べるとわかったんです」と解説した。
國村は、脚本を読んだときの感想を「なんて静かだけど優しい映画やろう、と思いました」と振り返る。さらに現場でのダルカンタラについて「彼女のスタイルは、みんなで一緒に迷いや悩みを共有して、相談していくもの。本当に一緒に旅をしている感じです」とコメント。門脇は、オーディションでダルカンタラと初めて会ったときのことを「英語でセリフを言うのも、海外の監督とお仕事するのも初めての経験でした。緊張するんだろうなと思って会場でお会いしたら、なんて魅力的な人なんだろう、と心が持って行かれました」と回想し、「深くて静かで優しくて柔らかくて。現場もそういう空気が流れていて、幸せな時間でした」と続けた。
最後には本作の内容にちなみ「オススメの自分探しの方法は?」という質問が。國村は「私は時間ができると渓流へ釣りに行くんです。下手くそなのであんまり魚は釣れないんですが、そのロケーションに身を置くだけで日常から離れて癒やしを感じられる」と回答する。また門脇は「時間がないときは、ひたすら歩きます。新宿から六本木まで2時間、3時間歩いたりとか。最初は邪念があるけど、考えごとをするうちに『これが引っかかってたんだ!』ってわかったりして。歩きながら瞑想している感じです」と答えて観客を驚かせる。そしてダルカンタラは「私も自分を探し続けて作品を作ってきました。1作目ではシベリア、次は中央アジア、そして今作では遠い国日本を旅してきた。心地よい家から離れて、違う視点からものを観たり、いろんな文化を人と分かち合ったりして新たな一面を見つけることが大切だと思います」と話した。
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この映画、隠岐ロケ。ユーロスペースで見られるよ。