アニメ「宝石の国」プロデューサー陣が市川春子や京極尚彦、佐倉綾音を語る

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テレビアニメ「宝石の国」のトークイベントが本日11月5日、北海道・新千歳空港ターミナルビルにて開催中の第4回 新千歳空港国際アニメーション映画祭で実施された。

「宝石の国」キービジュアル (c)2017 市川春子・講談社/「宝石の国」製作委員会

「宝石の国」キービジュアル (c)2017 市川春子・講談社/「宝石の国」製作委員会

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北海道在住のマンガ家・市川春子の同名作品を原作にした本作は、不死の身体を持つ宝石たちと月から飛来する謎の敵“月人”との戦いを描くアクションファンタジー。10月から放送されており、「ラブライブ!The School Idol Movie」の京極尚彦が監督、「私の優しくない先輩」の大野敏哉が脚本、「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」のオレンジが制作を担当している。

左から和氣澄賢、武井克弘。

左から和氣澄賢、武井克弘。[拡大]

立ち見が出るほど盛況だったイベントにはプロデューサーの武井克弘と和氣澄賢が登壇。CGアニメーションにした理由について武井は「CGであれば石の透け感や光の反射、割れる画などをうまく表現でき、宝石たちを描くのに適していると思いました。また原作はアクションも大きな魅力なので、CGのカメラワークを存分に活用できるなと考えていました」とコメントする。和氣は「バケモノの子」に携わった西川洋一が本作のアートワークを担当したことに触れ、「最初にマンガからコンセプトワークを作り、アニメとしてのゴール地点を設け制作していきました」と制作当初を振り返る。

イベントは、設定画や絵コンテ、テスト映像などをスクリーンに投影しながら進行。市川と相談しながら制作してきたと言う和氣は「建物が1つしか出てこないのですが、市川先生がオスカー・ニーマイヤーの建築を参考にしたとおっしゃっていたので、我々も参考にしました」と明かす。京極へのオファーについて武井は「京極監督はキャラクターの描き方がうまい。28体いる宝石たちのキャラクター性や、彼らの学園もの的な魅力を京極監督であればうまく出してもらえると思いました。また過去にご本人にお会いしたとき、アート寄りの作品にも興味があるとおっしゃっていたので、今回お願いしました」と経緯を語る。

半分プレスコのような形で、キャストの声の演技に合わせて動きを足しているという本作について武井は「声の生々しさにこだわりました。キャラクターたちの年齢と男性性、女性性という要素でマトリックスを作り、それをもとに大まかにキャスティングしていきました。その後オーディションを行い決めました」と語る。続けてボルツ役の佐倉綾音に対して「ボルツは少年寄りの声と市川先生から伺っていたんですが、佐倉さんは男の子の役はあまりやっていない。今回も別の役で呼んだと思うんですけど、ボルツをやってもらったらすごくよくて。普段やってる役と全然違うことで少し無理して声を出しているんですが、それによってボルツの性格やポジションをうまく表せたと思います」とキャスティングの狙いを明かす。

制作の受注元を務める元請けを本作で初めて担当したオレンジ。武井は「最初は正直に言って賭けでした。オレンジさんで作り切れるかという不安がありました。そこで和氣さんに同社に入っていただき体制を作ってもらいました。結果としてチャレンジをしてよかった。元請けができるCGスタジオはまだまだあると思ってますし、そういうスタジオさんにもどんどんチャレンジして行ってほしい」と願いを語った。

※記事初出時、キャラクター名に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

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