「ひるね姫」NYで上映、神山健治が日本のテクノロジーと自動運転に言及

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第20回ニューヨーク国際子ども映画祭の正式招待作品「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」が、現地時間3月19日に米ニューヨークのSVAシアターにて上映され、監督の神山健治が登壇した。

第20回ニューヨーク国際子ども映画祭に出席した神山健治(中央)。

第20回ニューヨーク国際子ども映画祭に出席した神山健治(中央)。

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「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」キービジュアル

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本作は、女子高生ココネが自身の過去につながる大きな事件に巻き込まれていくさまを描いたロードムービー。高畑充希がココネに声を当てている。

440席を有する会場が満席となり、神山の手がけた作品すべてのDVDを持参する熱狂的なファンも駆け付けた同イベント。神山は「ある日プロデューサーから、自分の娘にメッセージを送るような作品を作ってみてはどうかと言われて」と制作のきっかけを明かし、夢と現実を行き来するという劇中の展開について「僕自身、アメリカ映画から得たもので夢を見ていました。子供の頃見ていた夢が現実になったらうれしいなと思ったので」と説明する。

また「ご存じの方も多いと思うが、日本は6年前に大きな災害に見舞われました」と東日本大震災に言及し、「それ以来、日本は元気がないように感じていて。日本が得意だったテクノロジー分野においてもそうだし、若い世代と年配の世代の間で格差や対立がある。そんな日本に元気を取り戻してほしいというメッセージもある」と本作に込めた思いを吐露。日本のテクノロジーについて質問が及ぶと「日本は、ハードウェア作りは得意だが、ソフトウェア分野では遅れがち。またそういった伸びしろのあるソフトウェアにおいても若い人にチャンスがない。若い人が活躍する世の中になればいいなと思います」と語った。

車の自動運転がテーマの1つとなっている本作。神山は「僕はドライブが大好きで、ニューヨークもそうだと思うが、日本では渋滞で困っています。できれば自動運転技術でそういったトラブルを解消してほしい」と自らの考えを述べる。また、劇中の夢の中に登場する巨大ロボット・エンジンヘッドに関して「自動車を改造するのも好きで。エンジン装置を見ていて、ロボットみたいだなと思ったことがきっかけです」と創造の発端を明かした。

第20回ニューヨーク国際子ども映画祭にて、ファンにサインをする神山健治。

第20回ニューヨーク国際子ども映画祭にて、ファンにサインをする神山健治。[拡大]

トークショーを終えた神山のもとには100名以上のファンが殺到。神山は1人ひとりにサインを行い、「泣いた!」「映像が素晴らしかった」といった観客の感想に耳を傾けた。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」は全国にて公開中。また全米での劇場公開も予定している。

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(c)2017 ひるね姫製作委員会

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