クリエイターの発掘と育成を目的とした企画「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」。このたび第2回の開催を記念し、本日6月1日、東京・渋谷ガーデンタワー内CCCカフェにて「君の映画への熱い想いを、TSUTAYAへぶつけNight★」と銘したイベントが開催された。
「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM(以下、TCP)」では、プロ・アマを問わず60分以上の実写映像化が可能な企画書を募集し、グランプリ1作品、準グランプリ2作品を選出。受賞者には製作資金5000万円以上と制作体制のバックアップ、副賞が授与される。また完成作品は、全国のTSUTAYA店舗やネット宅配サービス「TSUTAYA DISCAS」、動画配信サービス「TSUTAYA TV」でのレンタル、配信が予定されている。
この日、「のぼうの城」のプロデューサーで「TCP 2015」最終審査の審査員を務めた久保田修、同企画で準グランプリを獲得した加藤卓哉氏と片桐健滋氏が登壇。TCPへの応募に至った経緯や質疑応答が行われた。応募動機について加藤氏は「いつかは監督になりたいと思っていました。今どきこんなにバックアップしてくれるプロジェクトはない」と語る。「TCP 2015」の感想を求められた久保田は「皆さんのプレゼンテーションのうまさに驚きました。これから監督を目指す人は、プレゼン能力というか、自己プロデュース能力も必要になってくると思います」と振り返った。さらに「映画監督になるための正攻法がない時代。そんな中でTCPの役割は大きい」とコメントした。
ここで来場者からの質疑応答へ移ると、3作品をグランプリ・準グランプリに選んだ決め手について質問が上がる。久保田は「お客様に対しての共通項の多さだと思います。3作品は、多くの人に共感や興味を持ってもらえる内容でした。偏ったテーマや、一部の人にだけわかるとかじゃなくてね。あくまで僕自身はそう感じました」と返答。
続けて、課題提出する映像や資料はどのようなものを作ったかとの質問が向けられる。加藤氏は「2次審査では、映像化したい世界観を写真15点にまとめました」と明かす。さらに「最終審査会での映像イメージは、いつか一緒に映画を作ろうと話をしていた仲間の協力を得て作成しました」と語る。一方、片桐氏は「マンガ家に描いてもらったイラストを編集して臨みました」と回答。久保田からは「動画じゃなかったから、逆に目立っていました」とのコメントが上がった。
最後に、登壇者から「TCP 2016」への応募を目指す人々に向けてメッセージが贈られる。久保田は「出口があるということ、そして製作費5000万円以上がもらえるということが一番の特徴。映画は小説や音楽と違い、作るにあたりお金がかかる。TCPは作って終わりではないので、やりがいもあると思います」と語り、トークイベントを締めくくった。
WEBエントリー受付締切は6月13日までと残りわずか。「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」の応募方法など詳細は特設サイトで確認しよう。
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- TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016
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