12月26日に封切られる「
「消えた声が、その名を呼ぶ」は、100年前のオスマントルコで起きた、100万人ものアルメニア人が強制労働と暴力の犠牲になったという歴史的事件をもとにした作品。暴行によって声を失った男が、生き別れた娘と再会するために地球半周にも及ぶ距離を8年にわたって旅する姿を描く。主演は「預言者」のタハール・ラヒム。
アキンは本作を「2人の娘を探すために世界を旅する父親の話です。西部劇であり、父親はアメリカにたどり着くまで西へと向かいます。移民と移住についての物語です」と説明し、実際の事件を下敷きにしてストーリーを紡いだことに関しては「物語の背景には集団殺戮がありますが、集団殺戮についての物語ではありません」と明言する。
ドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルタと5カ国で撮影を行った本作。アキンは「この映画の中心となるテーマは壮大な旅なのです。各ロケーションの独自性を捉えるのが重要だと考えていました。都市と砂漠、都市と海、海とジャングル、ジャングルと平原、それぞれの境界のことです」とこだわりを明かす。そして「観客に実際にこれらのロケーションにいるような感覚を持ってほしいと思っています。砂嵐がスクリーンを通り過ぎるとき、それがデジタルではなく本当に感じられるように」と作品への思いを述べた。
アキンと共同で脚本を担当したのは、「レイジング・ブル」などで
ファティ・アキンの映画作品
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- 「消えた声が、その名を呼ぶ」公式サイト
- 「消えた声が、その名を呼ぶ」予告編
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2/20(土)公開【消えた声が、その名を呼ぶ】ファティ・アキン監督公式インタビュー。「消えた声が、その名を呼ぶ」でのスコセッシとの交流語る。
「アメリカ人がまったく知らなかったアメリカの歴史を掘り下げたのを気に入ってくれました」」
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