アマチュアレスリング選手とそのスポンサーの狂気をはらんだ人間模様を描いた「
1996年にアメリカで起きた財閥御曹司によるレスリング金メダリスト射殺事件を、「カポーティ」の監督ベネット・ミラーが映画化した本作。孤独な大富豪をスティーヴ・カレルが、金メダリスト獲得選手である兄弟をマーク・ラファロとチャニング・テイタムが演じた。普段から実話に基づいた映画を好んで観るという長州は、本作ものめり込むようにして観たとか。また、事件については以前耳にしたことがあったと話し、本作を知った際は「まさか映画になるとは!」と驚いたと明かす。
本作に登場するのは、金メダリストでありながらも経済的に苦しむ選手の姿。長州はアマレス選手時代、アルバイトで稼いだお金を合宿代などに費やしていたことを振り返る。そんな当時の思いについて「苦労したなって感じではない。成し遂げようという気持ちの方が強かったから、苦労どうこうなんてことはないですよ」と力強く話した。また自身がオリンピックに出場した際に目撃したメダリストたちの姿を「僕でも想像つかないくらい、精神的にも、肉体的にも、技術的にも、ものすごい打ち込み方をしていた」と述懐。「メダリストは何かを犠牲にしてメダルを獲りに行く。でもそれを果たしたとき、頭の中で描いたものと自分の置かれた状況にギャップが出てくる選手もいるのでは。映画を観終わったときは寂しくて、胸が痛かったですよ」と栄光を手にした選手の行く末に思いを馳せ、「フォックスキャッチャー」で描かれるやるせなさを伝えた。
最後に長州は、現在アメリカで開催中のレスリング世界選手権に挑んでいる選手たちへエールを送る。長州と同時代に活躍した元レスリング選手、故・吉田栄勝の娘である吉田沙保里へは「あのタックルだったら、2020年の東京オリンピックまで(現役で)できるんじゃないかな。一生懸命がんばってほしいですよね!」と健闘を祈った。
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