押井守「東京無国籍少女」に確かな手応え、「映画の女神がほほえんだ」

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東京無国籍少女」の公開記念トークイベントが本日7月16日に東京・新宿TSUTAYAにて開催され、清野菜名金子ノブアキ、監督の押井守が出演した。

左から金子ノブアキ、清野菜名、押井守。

左から金子ノブアキ、清野菜名、押井守。

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「東京無国籍少女」トークイベントの様子。

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押井が「自分がこれまで設定してきた枠を取り払った」と述べている「東京無国籍少女」。イベントではキャスティングや撮影の舞台裏がたっぷり語られた。押井は清野を起用した理由について、「かわいいとか美人だってこと以外に、基本的には人を殺してもおかしくない顔かどうか。拳銃だったら何が似合うとか、そういう基準で選んでるから」と、主人公の藍と清野のイメージが合致したと説明。また金子については、「THE NEXT GENERATION パトレイバー」でもキャストの候補に挙がっていたことを明かし、「テロリストっぽかったから。あと典型ではないほうがいじりやすい」と述べた。

金子ノブアキ

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ラスト15分のアクションシーンが見どころとなっている本作。清野は「血しぶきは興奮しましたね!」と満面の笑みで力説し、金子は「この映画はあのシーンのためにあるね! 俺が出てないところが超面白いんですよ。(清野さんは)殺気をまとってましたね。少女性と暴力性があって、素晴らしかった」「観た人は『こいつは誰だ』って思うと思います。みんなきっと彼女のファンになると思うし、海外からお話が来ると思いますよ」と絶賛する。

清野菜名

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清野本人もアクションシーンの出来栄えには自信があるようで「すごいと思います。今までの日本映画になかったんじゃないかなってくらいの衝撃です」と断言。押井はスタントなしで挑んだ清野を褒め、「(藍を演じるのは)演技の延長でアクションができる人じゃないといけなかった。なかなかいないよ。そういう意味ではいい人に会った。今回いろんな意味でいるべき人間がハマってくれた」とうれしそうに口にする。さらに「映画の女神がほほえむ瞬間があって。愛される映画と愛されない映画があって。今回は愛された。撮影中楽しくて仕方がなかったから。アクションシーンに入る前はみんな不安だったみたいだけど、僕は大丈夫だと思ってた」と述べた。

「東京無国籍少女」トークイベントの様子。

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最後に清野は「自分自身も気合いを入れて、全身全霊で本気で挑んだアクションなのでいろんな人に観てもらいたいです」とアピール。金子は「完成したときに『ものすごいものを観た』と感じた。音楽だったら何回も聴きたくなるものがあると思うんですけど、それに近いですね。自分の出番じゃなくても現場にいたのは、その世界から離れたくなくて、浸っていたかったから。僕のキャリアの中でも誉れだなって」と大ファンである押井作品に出演できた喜びを明かす。

押井守

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そして押井は「一言で終わらせる」と言いながら、「映画監督として依然として進化中です。映画監督は1本撮るたびに進化するんだと」「あがりには大変満足してます。基本的に役者さんを丁寧に撮ろうと思って撮ったんで、最後まで表情を追いかけられた。それは非常に誇っていいことだと思うんで」と自信を匂わせる。一方で「ただ映画は当たってなんぼなんで。お誘いあわせの上観てください。あの、かなり色っぽい映画なんですよ。『すごくエロいんでびっくりした』と言う人もいますんで。エロとアクションを半分ずつやったつもりです。しばらくエロと暴力でがんばってみようかなと」とユーモアを交えた発言でイベントを締めくくった。

「東京無国籍少女」は7月25日より全国ロードショー。

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tAk @mifu75

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