NYの路上画家の生涯に迫る「ミリキタニの猫」特別版が1日限りの上映

5月22日に「ミリキタニの猫」特別版が東京・なかのZEROホールにて上映される。

「ミリキタニの猫」は、ニューヨークの路上で猫の絵を描き続けていた老人ジミー・ツトム・ミリキタニの半生を切り取った2006年製作のドキュメンタリー。監督はこの映画がデビュー作となるアメリカ人女性のリンダ・ハッテンドーフが務めた。

本作は、ミリキタニが描く愛くるしい猫の絵に興味を抱いたリンダが、ミリキタニの生活を追うと同時に、彼の秘められた歴史を明らかにしていくもの。劇中では第二次世界大戦時に日系人であることを理由に送られた強制収容所での経験や、アメリカへの反骨心から市民権を捨てた過去などに言及される。

このイベントでは、ミリキタニの死後に彼を知る人物の証言を集めた新作短編「ミリキタニの記憶」を併映。さらに各回の上映後には、プロデューサーのマサ・ヨシカワとミリキタニに縁のあるゲストによるトークショーや質疑応答の開催を予定している。