「ニュクスの角灯」「アマゾネス・キス」の中川敦(リイド社 トーチweb編集長)
マンガ家が作品を発表するのに、経験豊富なマンガ編集者の存在は重要だ。しかし誰にでも“初めて”がある。ヒット作を輩出してきた優秀な編集者も、成功だけではない経験を経ているはず。名作を生み出す売れっ子編集者が、最初にどんな連載作品を手がけたのか──いわば「担当デビュー作」について当時を振り返りながら語ってもらい、マンガ家と編集者の関係や、編集者が作品に及ぼす影響などに迫る連載シリーズだ。今回はリイド社にてトーチの編集長を務める中川敦氏が登場。2014年8月にスタートし、2024年に創刊10周年を迎えたトーチにて、実兄である中川学の「くも漫。」、ドリヤス工場「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」シリーズなど初期のヒット作を手がけ、さらに高浜寛や意志強ナツ子、川勝徳重、齋藤潤一郎、赤瀬由里子、大山海、まどめクレテック、ウルバノヴィチ香苗、坂上暁仁など、個性豊かな作家たちを多数担当している編集者だ。まるでマンガのような運命のいたずらから、30代でマンガ編集未経験からリイド社に入社し、さいとう・たかをやみなもと太郎の謦咳に接し、現在に至る。波乱万丈の編集者人生に肉薄した。