「るきさんの文庫手帳2026」は、ちくま文庫のロングセラー商品である「文庫手帳」のスペシャルエディション。表紙、口絵、マンスリーカレンダー、メモ帳の箇所に「るきさん」のイラストがあしらわれている。カバーには、単行本未収録の絵を使用。作者の高野は手帳の刊行に際し、「『文庫手帳2026』の中には、“るきさん”が大勢いますが、新たに描き下ろした“るきさん”はいません。」「描き下ろしはいませんが、じつは、描き足し“るきさん”が何人もいます」と、手帳用に当時のイラストに手を加えたことをメッセージとして明かした。
楽天ブックスでは「るきさんの文庫手帳2026」とマンガ「るきさん」の2冊セットが販売される。この限定セットには特典「るきさんの1992年12月スケジュール表」がペーパーとして付属。33年の時を経て、作者すらも知らなかったという1992年暮れのるきさんのスケジュールが明らかになる。
「るきさん」はHanako(マガジンハウス)で1988年から1992年まで連載されたマンガ。独身で気ままに生きる女性・るきさんを主人公に、女友達・えっちゃんと過ごす日常や、一人暮らしならではの楽しみなどを描いたオールカラー作品だ。著名人にも多数のファンがおり、絵本作家のヨシタケシンスケ、詩人の最果タヒ、モデル・女優の菊池亜希子らが作品に推薦コメントを寄せている。
高野文子メッセージ
このたびの『文庫手帳2026』の中には、“るきさん”が大勢いますが、新たに描き下ろした“るきさん”はいません。描き下ろしはいませんが、じつは、描き足し“るきさん”が何人もいます。コミックスの中の“るきさん”は、頭の上辺や足元の辺が、コマ枠で切れていることが多く、完全な姿のものがなかなかみつけられませんでした。
手帳用に、立ち姿の良いものが欲しかったので、欠けていた部分を描き足しました。30年前の“るきさん”をなるべく変化させぬよう苦心したつもりです。手帳の表紙だけは、コミックスに未収録だった“るきさんとえっちゃん”のふたりを配置しました。掲載誌『Hanako』の宣伝用に描いた一点が、運良く手元に残っていましたので、これを『文庫手帳2026』に似合うよう背景を整えました。
どれも懐かしいものばかりです。ご覧いただくことができて嬉しいです。
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川名 紀義@医療×デザイン×デジタル @Pg_kawana
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「るきさんの文庫手帳」カバーには単行本未収録の絵 高野文子からのメッセージも(コメントあり) https://t.co/30Yz1qmxya