Netflixほかで配信中のアニメ「
「トンチキ」に中島かずきが抗議、観客からは同意の拍手
イベントには監督の
トークショーでは高木監督が「皆さんお楽しみいただけましたでしょうか?」と呼びかけると大きな拍手が沸き起こる。高木監督は「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」が劇場上映作品となる可能性があったことを明かしつつ、配信がメインの同作を劇場のスクリーンで観られる貴重なイベントの開催を喜んだ。水崎監督もこれまでの上映の中でも一番大きいスクリーンで作品を鑑賞できたと喜びつつ、早くも次回のイベント開催へ期待を寄せた。
中島に挨拶の順番が回ると、里見プロデューサーから「トンチキな世界をかなり作った脚本家」と紹介が入る。中島は「なんで僕にだけそんな枕詞が(笑)」と抗議するが、里見が「観たらわかりますよね」と観客に呼びかけると賛同を示すように大きな拍手が起こった。岡崎は嘘か本当か「大画面で観て、始まってからずっと泣いていた」と明かし、「最高だった」と作品への感想を伝える。堺は中島の脚本について「打ち合わせで1回は止めるんですよ。2回目は止めないんですけどね」と「トンチキ」と里見プロデューサーが表現した世界観ができあがった裏側を伝えた。さらに「茶々を入れてるだけでこんなに楽しい仕事はない。本当にありがたいです」と笑顔を見せ、次回作への意欲も語った。
「出撃!バットフェニックス!!」の映像は中島かずきを憑依させて誕生
トークは事前にSNSで募集したファンの質問に答える形で進行した。最初の質問は中島が作詞した劇中歌「出撃!バットフェニックス!!」「ただひとり」に込めた思いを聞きたいというもの。本格的な作詞は今回が初めてだったという中島は「脚本の段階では1行もなかったものを、いきなり作詞をしてくれと言われて途方に暮れたところから始まっております」と驚きの事実を明かす。
80年代のロボットアニメのオープニング風の映像と歌が印象的な「出撃!バットフェニックス!!」では、その年代のアニメソングで名を馳せた堀江美都子が歌唱を務めることが決まっていたそうで、中島は「ちょっと荷が重かった」と歌の収録中も恐縮していたと当時の心境も伝えた。一方で「コウモリだけどなぜか不死鳥さ」という一節だけはテーマとして決めていたそうで、「それにすがって書きました(笑)」と笑っていた。大鷲天女の大阿奈(ワンダーウーマン)とハーレイ・クインが歌う演歌「ただひとり」については、演歌には女の悲しみを歌う楽曲も多いが、同楽曲については「自立した女性の思いが書ければいいなと」と楽曲に込めた思いを伝えた。
「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」劇中歌「出撃!バットフェニックス!!」
さらに話は「出撃!バットフェニックス!!」の映像面についても及ぶ。上映でも突然絵のタッチが変わる同シーンでは笑いが起こっていた。水崎監督はもともと「バットフェニックスが出撃していく」という指示しか存在しなかったことを明かし、「主にやらかしてるのは僕(笑)」と告白。水崎監督は「『ヤクザリーグ』」を完成させるにあたり、中島かずきを憑依させて作った」と制作時を振り返り、「80年代アニメ風オープニングと書いてあった気がする」と憑依させた結果の映像だと話す。一方で本物の中島は「全然書いてないし、俺のせいにするのやめてくれないかな(笑)」と笑顔で抗議。里見プロデューサーが「行間を読むと書いてあった」と水崎監督を援護すると、堺も「シナリオに科学忍法って書きすぎたからそうなったんですよ(笑)」と中島の責任を追求した。中島は「科学忍法はしょうがないじゃないか!科学で忍法なんだから」と「バットマン」といえば科学、「ニンジャバットマン」といえば忍者というテーマからそうなったと開き直っていた。
「ヒノモト」の住人はあえて差を持たせる
続く質問は、バットマンたちと別世界の日本である「ヒノモト」の住人の描き分けについて。「ヒノモト」の住人たちは線のブレ、少ない影など、あえて演出に差がつけられている。アニメ「ポプテピピック」にも携わった水崎監督は1つの作品にさまざまな映像表現が同居することに抵抗を感じないと自身の感覚を伝える。「別の時空の人たちだし、しっかりと認識できていないからブレブレの線という表現がいいんじゃないか」と今回の表現を取り入れた理由を説明。それをまとめた高木監督は制作当初は心配があったとしつつも「ヒノモトはいくつもの世界が重なった仮想の空間、住人も安定していないという理屈をつけて、色とかいろんな情報量を合わせていけばなんとかなるだろうと調整しました」と演出意図を明かした。これには中島も「あれは逆に行間読んでもらったなと思いました」と賛辞を贈った。
岡崎へは「バットマンやロビンにもヤクザリーグ風のアレンジを加えるならどうなっていた?」という質問が届く。岡崎は「バットマンには刺青は考えていた」と構想にはあったことを明かす。また各キャラクターのデザインについては元のヒーローのイメージを崩さないように“ヤクザ”のイメージを乗せたと伝え、「闇悪(スーパーマン)のマントが法被だったり、亜朝(アクアマン)の長靴が築地で売られている長靴だったりとか」とこだわりのポイントを次々と明かした。里見も「刺青のテクスチャーが欲しい」と、ヤクザリーグメンバーのこだわりの刺青も見てほしいとアピールした。
「配信が伸びれば3作目に出会えるかも」
最後の挨拶では岡崎が「早く続編も作りたい」と次回作への意欲をのぞかせる。中島は続編ができるかは配信の視聴次第と話し始め「ぜひ、朝起きて1回、寝る前に1回(笑)。そんな感じで数を重ねていけば未来が広がるかもしれません」と呼びかけた。水崎監督は今作の制作の話が来た際に「続編作っていいんだ」と驚いたことを告白。前作の配信が好調だったことから、続編が制作できたという裏話を明かし、「配信が伸びれば3作目に出会えるかも」と中島に続いて呼びかけた。最後にはフォトセッションも実施。「お控えなすって」と聞こえてきそうな、右手を前に出した“手相を見せるポーズ”で観客の写真撮影に応じた。
「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」は定額見放題サービスではFOD、dアニメストア、DMM TV、Netflix、U-NEXTで配信中。Prime Video、J:COM STREAM、TELASA、Huluほかでは都度課金で配信されている。また公式サイトでは劇中に登場する新宿駅周辺のスポットをまとめた聖地マップを公開中。イベントが行われた新宿ピカデリーの看板も劇中に一瞬登場している。
アニメ「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」国内の配信プラットフォーム
定額見放題サービス
FOD、dアニメストア、DMM TV、Netflix、MAX on U-NEXT
都度課金サービス
Prime Video、カンテレドーガ、Google Play、J:COM STREAM、TELASA、バンダイチャンネル、ビデオマーケット、Hulu、Music.jp、Lemino、milplus
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オリジナルアニメ「ニンジャバットマン対ヤクザリーグ」概要
メインスタッフ
監督:
脚本:
キャラクターデザイン:
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:神風動画
キャスト
バットマン:山寺宏一
ロビン:梶裕貴
レッドロビン:河西健吾
ナイトウィング:小野大輔
レッドフード:石田彰
緑光の是鹿:佐倉綾音
水龍の亜朝:大塚明夫
韋駄天の針亥:檜山修之
大鷲天女の大阿奈:朴ろ美
ハーレイ・クイン:釘宮理恵
ジョーカー:高木渉
アルフレッド・ペニーワース:大塚芳忠
ジェームズ・ゴードン:てらそままさき
ラーズ・アル・グール:山路和弘
鋼の闇悪:上川隆也
※水崎淳平の崎は立つ崎が正式表記。朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。
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「ニンジャバットマン」80年代アニメ風映像は水崎監督が中島かずきを憑依させて誕生
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