「メイクアガール」堀江瞬が描いた“ほのぼのシーン”のイラストに会場が騒然 

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公開中の劇場アニメ「メイクアガール」の公開御礼スペシャルトークショーが、本日2月9日に東京・新宿バルト9で開催され、安田現象監督、水溜明役の堀江瞬、大林邦人役の増田俊樹、幸村茜役の雨宮天が登壇。MCをマユリカの阪本、中谷が務めた。

左からマユリカ・阪本、中谷、安田現象監督、堀江瞬、増田俊樹、雨宮天。安田現象監督が埼玉県民であることから、“埼玉ポーズ”をキメる一同。

左からマユリカ・阪本、中谷、安田現象監督、堀江瞬、増田俊樹、雨宮天。安田現象監督が埼玉県民であることから、“埼玉ポーズ”をキメる一同。

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安田現象監督

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「メイクアガール」は、安田監督が手がける初の長編アニメ。現在より少しだけ先の未来を舞台に、天才的な頭脳を持つ科学少年・明が、友人の邦人から“彼女を作ると世界が変わる”と聞き、文字通り人造人間の彼女・0号を科学的に作り出したことから物語が動き出す。映画の反響について聞かれた安田監督は、手応えを感じていると話したうえで、「自主制作のアニメクリエイターとして憧れてやまない新海誠さんにXで『メイクアガール』について触れていただけまして。応援の言葉だったり『次回作もまた観たい』と言ってくれたことが、自分の好きなものに真っ直ぐ向き合う勇気につながり、がんばろうと思えました」と笑顔を見せる。

堀江瞬

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作品にちなみ、マユリカからは「ドキドキしたりハラハラしたりする、心拍数が“アガール”なシーンを教えてほしい」との質問が飛び出す。堀江はなかなかパワーアップできないと苛立ちを覚えた明が、部屋を用意して0号を隔離しようとし、0号がそれに対して「なんでなんですか」と怒るシーンを挙げ、「2人の絶妙な距離感がやりとりを観ていてハラハラするな思いましたし、演じているときは違和感がなかったんですけど、客観的に観たときにあのシーンでの明が本当にカスすぎて。よくもまあこんなことができるもんだと。俯瞰で観るとやばいヤツでした」とその理由を語る。

劇場アニメ「メイクアガール」“公開御礼スペシャルトークショー”の様子。

劇場アニメ「メイクアガール」“公開御礼スペシャルトークショー”の様子。[拡大]

増田は「ドキドキしたのは、携帯の動画越しに『邦くーん』って(邦人の)彼女から言われるシーン。あんなん経験したことがないので、うらやましてくてドキドキしました。ハラハラしたシーンは、ハンバーグを焦がしているところ。シンプルに火が燃え上がっていたので」と返答。さらにイライラしたシーンについても触れ、「明の食事の作法。『いただきます』も言わないし手も合わせないし、僕ならブチ切れる」と増田が話すと、堀江は「明はそうでしたけど、(増田と)一緒にご飯に行くときは本当に気をつけます」と続ける。雨宮は、ボロボロになった明の手越しに描かれる0号のワンカットを挙げ、最初はわからなかったが、後から気づいたときに怖くて心拍数が上がったことを告げた。

好きなシーンのイラストを披露する堀江瞬。

好きなシーンのイラストを披露する堀江瞬。[拡大]

続いて安田監督、堀江、増田、雨宮、マユリカの2人によるイラスト企画を展開。好きなシーンのイラストを描いたスケッチブックを使って、順番に紹介していく。トップバッターの堀江は、「0号ちゃんが明にハンバーグを作ってくれた、ほのぼのとした食卓のシーンが好きで描きました」と、イラストを披露。そのイラストのインパクトに会場は笑いに包まれ、マユリカからは「配信が止まるやつ」「獄中で描くイラスト」などとさんざんな言葉を浴びせられる。堀江はイラストについて、明と0号が食卓で握手をしていると説明したうえで、「僕の画力では握手が描けなくて。ここは作中随一のほのぼのシーンです」とコメントするが、雨宮から「本当にほのぼのシーンですか? だいぶホラーですね……」とツッコまれてしまう。

雨宮天

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堀江の次に披露する増田はやりにくそうにしながら、大きな丸が描かれたスケッチブックを提示。手抜きだと言われながらも、「実際にインサートで2回使われています。抽象的でかつ直接的な説明ではないけど、『あ、こういうことを表現しているんだろうな』と視聴者を導くためのスパイスとして、インサートを使っている作品が好きなんです」と話す。雨宮がイラストに落とし込んだのは、邦人と茜がバイトをがんばる0号の様子を見守り「よしっ」と言うシーン。手が松の木のようとツッコまれながらも、「この一連のシーンが、音楽とカメラワークも相まって好きですね」と述べた。

安田監督が選んだのは、明に友達とご飯を食べておいでと言われた0号が、電源が切れたソルトと一緒にお昼ご飯を食べているシーン。「0号は人間として振る舞えって言われているのに、まだソルト(明と義父の高峰庄一が共同で開発した、人々の生活をサポートするロボット)側の存在だよっていう意志のもと、ソルトを友達と捉えてご飯を食べている。そこに茜が来て、(0号を)導いてくれる。大好きです」と伝える。直前にスケッチブックを渡され、慌てて描いたとは思えないと話し合うキャスト陣。それを受けて安田監督は「増田さんの絵を見て、そうすればよかったって」と言って、笑いを誘った。

最後は登壇者を代表して、堀江が挨拶。「ご来場いただいた人の中には、結構ご覧いただいた方もいらっしゃると思うんですけど、まだまだ気づけていないポイントがきっとあると思っていて。オーディオコメンタリーでもたくさん(安田監督から)お話をいただいたんですけど、こんなに隠れていたのかと、そこではじめて知ることがたくさんあって。繰り返し何度も観ていただきたい作品です」とメッセージを贈った。

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劇場アニメ「メイクアガール」

公開中

スタッフ

原作・脚本・監督:安田現象
絵コンテ・演出:安田現象
CG監督:安田現象
音響ディレクター:今泉雄一
音響効果:上野励
音響制作:ソニルード
音楽:末廣健一郎
配給:角川 ANIMATION
アニメーション制作:安田現象スタジオ by Xenotoon
製作:メイクアガールプロジェクト

キャスト

0号:種崎敦美
水溜明:堀江瞬
大林邦人:増田俊樹
幸村茜:雨宮天
海中絵里:花澤香菜
高峰庄一:上田燿司
幼少期の水溜明:日向未南

※種崎敦美の崎はたつさきが正式表記。

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(c)安田現象/Xenotoon・メイクアガールプロジェクト

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