ネズミは入館禁止!藤子・F・不二雄ミュージアム潜入ルポ

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藤子・F・不二雄の作品を展示する文化施設「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」が、ドラえもんの誕生日9月3日に向ヶ丘遊園ボーリング場跡地にオープンされる。その展示物を披露する内覧会が、開館に先駆けて本日8月22日に行われた。

ピー助の背に乗るのび太とドラえもん。ほかにも「はらっぱ」では、どこでもドアや土管のある空き地などが見られる。(c)Fujiko-Pro

ピー助の背に乗るのび太とドラえもん。ほかにも「はらっぱ」では、どこでもドアや土管のある空き地などが見られる。(c)Fujiko-Pro

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入り口には「“ネズミ”の入館はご遠慮いただいています」の注意書き。藤子・F・不二雄ファンのネズミがいないことを祈る。(c)Fujiko-Pro

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施設説明会の風景。左から館長の伊藤義章、藤子・F・不二雄夫人の藤本正子、ドラえもん、川崎市長の阿部孝夫。(c)Fujiko-Pro

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泉から浮上するきれいなジャイアン。(c)Fujiko-Pro

泉から浮上するきれいなジャイアン。(c)Fujiko-Pro

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「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は3階建て。入り口の案内板には「“ネズミ”の入館はご遠慮いただいています」という注意書きがあり、出足から「ドラえもん」ファンの心を鷲掴み。ほかにも作品の1シーンを抜き出したトイレのメッセージ、ミュージアム裏の林に潜む「ドラえもん」のひみつ道具ウマタケなど、随所にマニアックな仕掛けが施されている。来館者を楽しませようとする気配りは、1つたりとも見逃せない。

入口を抜けてすぐの「展示室Ⅰ」では、代表作の貴重な原画を常設。「パーマン」コーナーでは変身セット、「キテレツ大百科」コーナーでは奇天烈大百科と神通鏡といった作品関連のグッズが、引き出しを模したケースに収納されている。

また原稿ができあがるまでの工程を、ホログラム(立体映像)のキャラクターたちが原稿用紙の上を動き回りながら紹介するコーナーも。なお光による劣化を最小限にとどめるため、原画は複製原画と交互にローテーションを組んで展示される。複製原画には「パーマン」に登場するコピーロボットのマークが入っているので、見分ける目印にしよう。

ベレー帽やパイプ、手塚治虫からのハガキなど、藤子・Fゆかりの品々が並ぶ通路こと「ヒストリーロード」を進むと、仕事場をイメージした「先生の部屋」がお目見え。愛用の机から見上げる、天井高約8.5mの巨大な書棚は圧巻だ。書棚には本だけでなく、映画のレーザーディスクや鉄道模型、プラモデル、海外のお土産、恐竜の化石など、自宅から運び込まれた藤子・Fの膨大なコレクション約1万点が所狭しと詰め込まれている。

資料の展示だけでなく、ミュージアムには作品世界をイメージしたオブジェも多数。屋上の「はらっぱ」では「ドラえもん」に出てくる空き地が再現されており、その奥の池には、首長竜・ピー助の背中に乗ったのび太とドラえもんが待っている。さらに林の奥に目をやると、そこには「ドラえもん のび太の大魔境」に登場するバウワンコ王国の石像が。

また休憩スペースの外部庭園には、きれいなジャイアンが見られる「きこりの泉」を設置。レバーを上下すると、ぶくぶくと水の中からジャイアンが浮上する。「ドラえもん」屈指の人気エピソードを、ぜひ自分の手で再現してみてほしい。

「フレンチトースト de アンキパン」「コロ助コロッケ」「スネ夫ヘアーチョコクレープ」「ウソ 800」など、作品にちなんだオリジナルメニューが食べられるカフェもあり、テイクアウトメニューは「はらっぱ」にも持ち込める。館内シアターでは、ほかでは見られないオリジナル短編を上映。ほかにもオリジナルのプリクラ、ミュージアムでしか買えない「ガシャポン」、約400点のグッズが並ぶショップなどお土産も充実している。

「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」の構想は、「ずっと応援してくれたファンに、恩返しがしたい」という藤子・F夫人の思いから始まった。約5万点の原画を収蔵・管理するミュージアムでは、常時約150点を展示していく。入館料は大人1000円、中高生700円、4歳以上の子供500円、3歳以下は無料。施設は完全予約制のため、訪れる際は事前の申し込みが必要だ。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

開館日:2011年9月3日(土)
住所:川崎市多摩区長尾2-8-1
入館料:大人1000円、中高生700円、子供(4歳以上)500円 ※3歳以下無料
入館時間:10:00、12:00、14:00、16:00の1日4回※日時指定による予約制
開館時間:10:00~18:00
休館日:毎週火曜日、年末年始(12月30日~1月3日)※ゴールデンウィークおよび夏休み期間は開館

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