佐倉綾音が新たな空間音響技術に期待「舞台の中で役者の演技を聞く体験をしてもらえる」

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新たなサウンドプラットフォームサービス「Echo Canvas(エコーキャンバス)」にて配信される、佐倉綾音を起用した音声ドラマ「もう一度 あなたと…~水面に遺る想い~」の完成発表会が、本日7月11日に東京・CARATO71で開催され、「Echo CAnvas」を手がけるクレプシードラのCEO・今誉氏と佐倉綾音が登壇した

完成発表会の様子。左から佐倉綾音、クレプシードラCEOの今誉氏。

完成発表会の様子。左から佐倉綾音、クレプシードラCEOの今誉氏。

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今誉氏。

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「もう一度 あなたと…~水面に遺る想い~」を携えてサービスが開始される「Echo Canvas」は、クレプシードラ独自の空間音響技術「Re:Sense」を手軽に聴くことができる新たなプラットフォーム。360度あらゆる方向からの音の到来や遠近感までも表現できる新たな空間音響「Re:Sense」を取り入れた音声作品を、普段使っているスマートフォンやイヤホン、ヘッドホンで楽しめ、聴く人がまるで作品の中に入り込んだような体験を味わえる。「もう一度 あなたと…~水面に遺る想い~」は前後編で前編が7月14日、後編が8月上旬に発売予定だ。

今氏は、「Re:Sense」の強みについて「空間や、人々の気配を伝えることができる」「収録に大がかりな機材や、特別なサウンドエンジニアがいらない」と、いくつか挙げる。今後の展望について話す場面では、今氏が「視覚障害者の方から、今までのサラウンドやバーチャルサラウンドのヘッドホンとは違って、現実と間違うクオリティという言葉をもらいました」と明かす。さらに「目の見えない方が写真を撮るような用途にも期待がされています」と、「記憶を音で残していく」という新たな音の可能性にも言及した。

音声ドラマ「もう一度 あなたと…~水面に遺る想い~」ビジュアル

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佐倉が参加した音声ドラマ「もう一度 あなたと…~水面に遺る想い~」は、リスナーが登場人物の1人となり、佐倉演じる霊媒師Vtuber泣崎さよりと、「失われた母の魂」を探す不思議な旅へ出るという物語。佐倉は「ASMRとかダミーヘッドマイクを使った収録って、イヤホンで自分の声の返しを聴きながら収録することも多いんですけど、今回はあえて(聞かないで)やってみました」と新技術ということもあり手探りでの収録となったことを明かす。収録ではリアルな演技、生きた息遣いを目指したと言い、「生きている感覚最優先でやりたいなと思って」とあえてイヤホンを介さずに声を聞きながら収録した理由を語った。

佐倉綾音

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さらに佐倉はダミーヘッドマイクを使って行われた収録について「トリッキーなことはなかった」と従来の収録と比べ大きな変化はなかったとコメント。一方で、「舞台と同じかなと思った」と、シチュエーション、設定だけのものが多いASMR作品に比べ、ストーリーもあることから「すごくしゃべりやすかった。生きて行動しているように収録できたので、正直感情が段違いに入れやすかったというか、やりやすかったなというのは新鮮な体験でした」と感想を述べ、これには今氏も「そう言ってもらえると非常にありがたい」と笑顔を見せた。

佐倉綾音と今誉氏。

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2022年に佐倉は「Re:Sense」を使った企画に2度参加。今氏はその企画で一緒に仕事をした際に「最前線で活躍するクリエイターは『Re:Sense』の表現をどう感じるのか?」と、無理を承知で佐倉に回答してもらったことを回想。佐倉も快く応じたそうで、「そこでリアクションをいただけて、クリエイターに刺さるんだなと確信が持てた」と今氏は自信に繋がったことを振り返った。また佐倉の表現力の高さを収録でより実感し、「『Re:Sense』のよさを限界まで引き出してくれる」と今回のオファーに至ったことを明かした。

佐倉綾音

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佐倉は、初めてバイノーラル収録の音源を聴いたときと同じ「うわ! なんだこの技術!」という衝撃があったと、「Re:Sense」と出会った当時を振り返る。また「生の芝居を聴く機会はあっても、舞台の真ん中で役者の演技を聞く体験ってできないと思うんです。それを体験してもらえる」とこの技術の新たな可能性に期待を寄せた。

佐倉綾音

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遠近感も音源で表現できることから、立ち位置や顔の向きも現場で話し合いながら作品が作られていったという。台本にも細かな立ち位置の指定などはなかったそうで、事前の打ち合わせを元に、佐倉も積極的に意見を出しながら「ライブ感」を大事に収録が進められたことが話された。佐倉は近年、実写作品に参加した経験が、この収録に活かされたことも伝え、「現場で作り上げていく台本という感じでした。そのほうが声優としてもやりやすかったなと思いました」と、現場の様子を振り返った。

佐倉が演じる霊媒師Vtuberの泣崎さより。

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最後の挨拶では佐倉が、声優はマイクの前で距離感を変えることなく、いかに距離を表現できるかに注力して芝居をしていると自身の考えを述べ、「実際に舞台のように主人公と同じ距離をとりながら、お芝居をできるという体験は声優にとってもよきものでした。それをさらに体験していただくお客さんに楽しんでもらえたら、それは一番素敵なことだと思いますので、ぜひ体感して、この技術の広がりを楽しみにしていていただけたらと思います」と感謝とメッセージを贈る。今氏は佐倉の発言を受け「非常にありがたいお言葉をいただいて感動しています」と話し始め、「佐倉さんの演技力、自然環境音や水の音も聴きどころ。作品に没入できるような体験というところで、製作陣も胸を張って出せるものができました。皆さんに楽しんでいただき、ユーザーの方々に技術を届け、クリエイターの方々のクリエイティビティを発揮できるようなサービス、企業として成長していきたい」と意気込みを伝えた。

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悠希(cv.佐倉綾音)@AYN/StO🐈‍⬛🫧/里民 @AynSto

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