「踊るリスポーン」の
表題作「赤泥棒」は心と身体の居場所を探す高校生たちの物語。高校生・百枝菊人は、時折女装をして女子トイレに侵入し、捨てられた生理用ナプキンを盗んでいる。女装がバレたら“心の性別”を盾に被害者を演じようと考えていた百枝だったが、ある日盗みの現場を同じ学校の女子・明石睦美に目撃されてしまう。明石は百枝が、自分と同じく性別に違和感を抱いていると思い急速に接近してきて……。「赤泥棒」のほか、第59回文藝賞の最終候補作となった「青辛く笑へよ」、“普通”を唾棄する高校生が才能の塊と出会い自我を崩壊させる「奇食のダボハゼ」が収録された。
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『「踊るリスポーン」三ヶ嶋犬太朗の小説短編集「赤泥棒」、文藝賞最終候補作も収録』
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