KADOKAWAとアニメーション制作会社・TROYCAがタッグを組んだオリジナルTVアニメーションの制作発表会が、本日1月20日に開催された。作品タイトルは「
イベントではまず始めにティザーPVが公開。あおき監督、TROYCAの代表取締役社長およびプロデューサーである長野敏之、KADOKAWAのプロデューサーである上田清香に加え、ティザーPVをもって出演が発表となったキャストの古屋、小西が登壇した。
「オーバーテイク!」で舞台となるのは“モータースポーツの甲子園”としての役割を担うF4(フォーミュラ4)の世界。あおき監督、長野プロデューサーの2人は、同作はレースものありきで企画が進んでいたわけではなく「『F4』がすごく面白い。調べれば調べるほどそれが深くなっていった」と、雑談の中からF4を題材として扱うことになったという経緯を説明していく。
TROYCAの10周年記念作品でもある「オーバーテイク!」では、TROYCA初のタイトル「アルドノア・ゼロ」のメインスタッフが再集結。長野プロデューサーは「あっという間の10年だった」と振り返りながらも「結果的に偶然が重なって、近しいスタッフが集まった。あおきさんのタイトルだから集まって来てくれたと思う」と述懐。また上田プロデューサーは「私も『アルドノア・ゼロ』がすごく好きで。(今回の作品も)観ていただいて後悔させない出来になっていると思います」と期待を寄せた。
「オーバーテイク!」の物語は、フォトグラファーとして活動しているものの、現在はとある理由によりスランプの渦中にある眞賀孝哉がサーキットに訪れるところから始まる。取材に訪れた富士スピードウェイで、高校生F4レーサー・浅雛悠の走りを目の当たりにした孝哉は、その愚直なまでのひたむきさに久しく感じていなかった胸の高鳴りを覚える。それをきっかけに彼は弱小チーム・小牧モータースとともに悠を応援。その夢を叶えようと決意する。
あおき監督は悠について「不器用なこだわりを持つ」と触れながらも、孝哉と出会ったことで変わっていくキャラクターになると言及。一方の孝哉をレーサーではなくカメラマンに設定したことについては、「F4を知らない視聴者にもF4がどんなモータースポーツなのか、孝哉の目線を通して知ってもらえたら」という思いを込めたことが語られた。また本日公開されたティザービジュアルに関しては、悠が所属している小牧モータースが弱小チームのため、スポンサーがついておらず車体が白いままであることから、最初のビジュアルも白を基調にしていると説明した。
すでにアフレコも始まっているという同作。古屋は寡黙な悠を演じるにあたり、自身も感情を表に出すタイプではないと話しながら「最初は演じやすかったのですが、感情を出すシーンでは自分と似ているなと思っていても、芝居の中でそれを出すのが難しくて。悠から学んだことがあります」と振り返った。記者会見の場に立つのは初めてだと言いながらも、そんなエピソードを落ち着いた様子で語る古屋に対し、小西は「(古屋は)悠にぴったり。感情はあまり表に出さないけどすごく芯がしっかりしている」と評した。
また同作のオーディションには述べ800人ほどの声優が参加したという。100人ほどの候補の中から悠役に決まったことが明かされると、古屋は驚いた様子を見せながらもはにかんだ表情を浮かべた。一方の小西はオーディションの際にあおき監督にとある質問をしたと言い、あおき監督は「キャラクターの心理を納得したうえでオーディションを受けていただいて。この方に孝哉というキャラクターを預けたいと思いました」とエピソードを披露した。
さらに同作には実際のサーキットなど、モータースポーツ界では著名な施設・企業・連盟が協力。企画を進めていくに際し、あおき監督、長野プロデューサーは実際にさまざまなレース会場に足を運び、緻密な取材を行ったうえで制作していることを明かした。
なお制作発表会の最後には、取材陣に向けたスタッフ陣による質疑応答の時間が設けられた。キャラクター原案に
オリジナルTVアニメ「オーバーテイク!」
スタッフ
原作:KADOKAWA × TROYCA
監督:
シリーズ構成:関根アユミ
スーパーバイザー:高山カツヒコ
キャラクター原案:
キャラクターデザイン:松本昌子
アニメーション制作:TROYCA
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