アニメ映画「
「さよなら、ティラノ」は、暗闇が苦手なティラノサウルスのティラノと、飛べないプテラノドンのプノンが出会い、“天国”を求めて旅をする物語。アニメーション制作を手塚プロダクション、音楽を
アフレコ現場では、ティラノ役の
作品の見どころについて尋ねられると、石原は「クスッと笑えるシーンは絵のテイストが変わったりと表現が繊細で、目の描かれ方も鮮やかで引き込まれそうな感じがしました」とアピール。森川は「映像のきれいさと坂本龍一さんの音楽が相まって、素晴らしいなと思いましたし、恐竜って怖いイメージがあるけど、それぞれ本当に個性的で、実際に助け合いや友情が芽生えていたんじゃないかと思わせられました。あと恐竜のしっぽがかわいいです」と語った。檜山も同意しながら、「昨今の恐竜の研究では、ゆっくりではなくスピーディーに動いていたという報告がされていて。そこも作品に盛り込まれていますし、ティラノとゴルゴのシーンも重厚感たっぷりなので見応えがあるはずです。それこそYMO時代から坂本龍一さんの大ファンなので、坂本さんが音楽を手がけた作品に携われたのも、個人的にうれしいですね」と話した。森川は「俺もうれしいですって、ここは(檜山と)セットでお願いします」と言い、笑いを誘う。坂本とのやりとりについて静野監督は「(坂本が住んでいる)アメリカに行って打ち合わせをしないといけないと考えていたら、坂本さんが日本に来てくれたんですよ。ストーリーボードを持ちながら説明をしたんですけど、『キャラクターがよく(いろんなところから)落ちる作品だね』と言われました(笑)」とエピソードを語った。
また途中、2018年に亡くなった石塚運昇の話題に。本作でトリケラ村のケラおじいさん役を演じた石塚の思い出として、石原は「石塚さんの演じている姿を後ろから見させていただいたんですが、ケラおじいさんという役の包み込むような優しい演技や、ときには諭すような演技を間近で見ることができて、すごく幸せでした。忘れられない思い出です」と、アフレコ時の姿を挙げた。森川も「亡くなられて3年が経つのに、新作が出るってすごいですよね。声優業界でもいないんじゃないですか、まさにレジェンドですよ。きっとゴルフ場の草葉の陰から見守ってくれていると思います」と続ける。静野監督はケラおじいさんという役どころについて、「すごく重要な、物語の鍵となるポイントで活躍するキャラクターです」と話したのち、「そのキャラクターを石塚さんの中で十分に解釈してくださったおかげで、ストーリーボードやシナリオだけではない魅力が生まれたなと思いました」と感謝の気持ちを述べた。
会場ではティラノ役の三木からのビデオレターも上映された。三木は「若手からベテランまで、層が厚いキャストが揃っていて、出てくるセリフに嘘がない芝居をされているので楽しみに」とコメント。最後に石原は「胸が熱くなったり、切なくなったり、きっと、多くの方に共感していただけると思います。いろんな恐竜のキャラクターがしゃべったり、動いたりしています。ぜひ隅々まで観ていただけるとうれしいです」とメッセージを贈り、イベントは締めくくられた。
映画「さよなら、ティラノ」
公開中
原作:宮西達也 ティラノサウルスシリーズ「ずっとずっといっしょだよ」(ポプラ社)ほか
監督:
音楽:
アニメーション・ディレクター:江口摩吏介
脚本:佐藤大、うえのきみこ、福島直浩
アニメーション制作:手塚プロダクション
製作:MediaCastle Corp.
配給:東映ビデオ
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