アニメ評論家・藤津亮太の新著「アニメの輪郭-主題・作家・手法をめぐって-」が、本日10月12日に青土社より発売された。
藤津がユリイカ(青土社)で発表した原稿を中心に編まれている同書。3つの視点からアニメという表現の特性を論じた全3部からなり、第1部の「視点I そこに何が描かれていたか 時代・主題をめぐって」には、ハイファンタジーがアニメに向かない理由を考察する「アニメに適さない題材、ファンタジー」に始まり、名作劇場の果たした役割を考える「テレビアニメが教えてくれた世界の名作」、アニメの中の家族像にフォーカスした「日本のアニメは家族をどう描いてきたか」が収められている。
第2部の「視点II それは誰が描いたものなのか 監督・演出をめぐって」には、アニメ監督や演出についての論考が集められた。「アニメーション監督は誰でもできるのか」「『社会派』としての幾原邦彦」「庵野秀明の第二章、そしてシン・章へ」などが収録されている。
第3部のタイトルは「視点III それはどのように描かれたものなのか アニメ・漫画・実写の界面をめぐって」。マンガや実写作品とアニメの接点をテーマにした「三次元化するキャラクター」「漫画がアニメになるとき」などの原稿が掲載された。全3部の中では「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「ど根性ガエル」「風の谷のナウシカ」「マクロスプラス」「新世紀エヴァンゲリオン」「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「少女革命ウテナ」「おジャ魔女どれみ」「千年女優」「スター☆トゥインクルプリキュア」など数十作が取り上げられている。
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藤津亮太が主題・作家・手法からアニメ論じる新著、庵野秀明らについての論考も
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