劇場アニメ「
「君は彼方」は東京・池袋を舞台にした青春恋愛ファンタジー。自信がなく何事もあきらめやすい性格の女子高生・澪が交通事故に遭い、“世の境”と呼ばれる不思議な世界へ迷い込んでいくさまが描かれる。舞台挨拶には澪役を演じた
アフレコからプロモーションまで、2人で過ごすことが多かったという松本と瀬戸。「お互いに改めて伝えたいことは?」と質問された松本は、瀬戸のことを「ワンコのようなまっすぐさを持っている方」と表現しつつ、「新もそのまっすぐさが表現されている役。新が素敵だったのは、瀬戸さんが声をあてられたからと感じております。厳しい世の中ですが、そのまっすぐさと純粋さを失わないでいてほしいと思います」とメッセージを贈る。一方、瀬戸は「松本さんは、声がめちゃくちゃいい……です! ふわふわっとした気持ちにさせてもらえます。耳がすごく幸せでした」と回答。瀬名監督も「最初に松本さんの声を聞いたとき『あ、澪ちゃんだ!』とすぐに思いました」と頷いた。
松本は自身が演じた澪を「すごく消極的で、『自分なんてダメだ』といろいろなことを諦めちゃっている女の子」と紹介。続けて、「私も高校のときは特にそういう気持ちが強かったので、共感できる部分があって。そういう方ってきっとたくさんいると思うんですが、(この映画で)『そうじゃないよ』『ダメじゃないよ』ということが伝えられたら」と語る。瀬名監督は「登場人物が必死に前を向いて抜け出そうとする姿、ここをぜひ観てほしい」と伝えた。
イベントではくす玉を割る演出も。最後の挨拶で、瀬名監督が「すごいCGが出てくるとか、派手なアクションがあるわけではないけれど、1人の女子高生が自分の人生と一生懸命向き合っていく映画になっています。たくさんの人の心に届いたらと思います」と胸の内を述べると、瀬戸も「僕はこの映画を観ると、すごく背中を押された気持ちになります。皆さんも絶対そんな気持ちになると思います」と力強くコメント。松本は「この映画を観て、少しでも響くものがあればうれしいですが、純粋に映画を楽しんでいただけたら、それで私はうれしいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
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「君は彼方」松本穂香が「自分なんて…と感じている人に『そうじゃない』と伝えたい」
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