歴史上の偉人たちを、擬人化ならぬ“擬猫化”して描くアニメ「ねこねこ日本史」。劇場版では昔の日本へタイムトラベルしてしまった小学生ねこのフクと、そこで出会った坂本龍馬が、聖徳太子、織田信長、新選組ら歴史上の偉人たちの生きた時代を巡り現代に帰るため奮闘する。舞台挨拶には坂本龍馬を含め19もの役を担当した
最初の話題は小林が19役を演じたことについて。自身は「TVシリーズで登場してきた猫を一気に演じられてうれしかった」と笑顔を見せるも、河村監督は全員での収録後に、小林が1人残って自分のキャラクター同士による掛け合いなどを収録していたという苦労エピソードを明かす。山下も「エンドロールのテロップが大変なことになっている」「それだけの数のキャラクターを演じるなんて、同じ声優として憧れる」と褒め称えた。
劇場版からの参加となった山下は、「すごく温かいチーム。ずっとほんわかした雰囲気で作られているのが現場からにじみ出ていた」「ゲストキャラクターの声優もそれぞれに個性を発揮していて、濃密な1日だった」と収録を振り返る。また「ねこねこ日本史」という作品について、「“猫あるある”もあるし、『ここは似ていないな』と感じることもある」と猫の飼い主らしい視点で評価。そのうえで劇場版を「フィルムに猫のかわいらしさが詰まっている」と絶賛する。
舞台挨拶中には企画コーナーとして、猫にまつわるクイズも行われた。「平安時代は猫の鳴き声はどう表現されていた?」という質問に、小林は「きらびやかで麗しい人たちがいる」「十二単」など平安時代について話をし、観客に充分に当時をイメージさせたうえで答えた鳴き声は「まろまろ」。その回答を聞いた山下は「自分もそう思った。まさかこんな被り方をするとは……」と驚いた様子を見せる。その山下は正解の「ねんねん」「ねうねう」をフクとして演じ、客席からの拍手を浴びた。
フクと坂本龍馬の着ぐるみも加わってのフォトセッション後、最後の挨拶で小林は本作品を幅広い年齢層におすすめできると太鼓判を押す。さらに歴史ものとしての面白さ、華やかな映像、心温まる物語など本作品が持つ多面的な魅力をアピールしてステージを去っていった。
なお舞台挨拶内では、河村監督からTVアニメ版5期の発表もなされた。河村監督は「オープニングもエンディングもまだできていなくて、どうしよう」と不安顔も見せながら、「5期の最初は初心に帰って卑弥呼をやります!」と力強く明かした。「ねこねこ日本史(第5期)」は4月8日18時45分からNHK Eテレで放送される予定だ。
なおコミックナタリーでは、同作にハマっているというTHE ALFEE・高見沢俊彦へのインタビューを公開中。「ねこねこ日本史」とタカミーという組み合わせの妙を楽しんでほしい。「映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~」
公開中
スタッフ
原作:
監督:
脚本:清水匡
アニメーション制作:ジョーカーフィルムズ
配給:アニプレックス
キャスト
山寺宏一
小山力也
大森日雅
真木駿一
浜添伸也
八代拓
佐々木義人
木内太郎
三谷翔子
太田悠介
小野寺瑠奈
佐藤はな
島崎信長
佐藤二朗
※島崎信長の崎は立つ崎が正式表記。
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【イベントレポート】「ねこねこ日本史」クイズ!平安の猫の鳴き声は?小林ゆう・山下大輝「まろまろ」 https://t.co/q93eHuiMMG